国際比較調査
  • 材料・デバイス
  • 海外動向

G-TeC報告書[主要国のナノテクノロジー政策と研究開発・共用拠点]

エグゼクティブサマリー

 経済や産業のグローバル化とともに国家間の先端技術開発競争が熾烈さを増している。技術開発からイノベーション・企業化へのスピードが重視されるなか、知の創出を担う基礎研究にもイノベーションへの貢献がこれまで以上に求められている。また、グローバル競争を勝ち残るためには、技術の融合による新しい技術フロンティアの開拓も必須であり、この点はグリーンイノベーション、ライフイノベーションも例外ではない。
ナノテクノロジーはほぼ全ての産業領域の基盤を成すとともに、“異分野の融合(横の融合)”と“基礎研究と出口との相互作用(縦の融合)”を通じて新たなフロンティアを拓き、最先端の技術を牽引し、産学の裾野拡大に寄与し得る技術分野である。ナノテクノロジーをスピード感をもってイノベーションにつなげていくためには、総合的な研究開発戦略に基づき、縦横の融合を強力に推進していく必要がある。
このような問題意識の下、JST研究開発戦略センター(CRDS)では米国および欧州、アジアの主要国におけるナノテクノロジーの研究開発戦略とともに融合推進に有効な施策と考えられる研究開発・共用拠点の整備・運営状況について現地訪問も含め比較調査を行った。