その他報告書
- 情報・システム
2010年11月
CRDS-FY2010-XR-01
システム科学推進委員会記録第1回 システム科学の展望
エグゼクティブサマリー
現在の日本が抱える様々な問題を解決するには、細分化された科学分野の中で研究領域・課題を見出していくだけでは不十分であり、科学分野全体を俯瞰した上で、異なる分野を統合して問題解決に適用していくことが求められている。そのためには、人間・社会・人工物をシステムの視点から探求し、俯瞰的統合的な手法で課題を解決するための科学-システム科学が不可欠である。
システム科学ユニットは、このような問題意識の下に、システム科学の推進とシステム科学による効果的な分野の統合化をはかっていくこと目指し、2009年10月にCRDSに新設された。
「システム科学技術推進委員会」は、システム科学ユニットの活動の一環として開催するもので、有識者による議論を通じて下記を実施する。
(1) 日本におけるシステム思考(システム科学)の弱さや、システム思考が弱いために生じている様々な問題の明確化
(2) 問題を解決するための共通する理論や方法論の体系化、及び現代科学技術におけるシステム科学の位置づけの明確化
また、これらの結果を受けて、個別分野とシステム科学の協働のあり方や、システム科学の推進方策に関する政策提言の作成を目指す。
本報告書は、委員会に参加する有識者の問題意識の共有化をはかることを主目的に、「システム科学の展望」というテーマの下に開催された、第1回委員会の内容を取りまとめたものである。