国際比較調査
- バイオ・ライフ・ヘルスケア
2010年3月
CRDS-FY2009-GR-03
iPS細胞の標準化に関する技術開発、推進戦略、規制動向
エグゼクティブサマリー
JST研究開発戦略センター(JST-CRDS)ライフサイエンスユニットでは、2006年、2008年に開催してきた「ライフサイエンス分野俯瞰ワークショップ」において、今後重要となる研究領域として幹細胞研究を抽出し、これまでに戦略プログラム「幹細胞ホメオスタシス-再生医療の開発を加速する、幹細胞恒常性の成立機構の基礎研究-」、戦略提言「緊急提言ヒト人工多能性幹(iPS)細胞の作成成功を機に、関連の幹細胞研究を急速に促進するための緊急提言」、海外比較調査報告書「幹細胞ホメオスタシス国際技術力比較調査(幹細胞研究)」ならびに「幹細胞ホメオスタシス国際技術力比較調査(エピジェネティクス)」等の発表を通して当該研究分野の研究開発の推進に貢献してきた。2007年11月のヒト多能性幹細胞(iPS細胞)の樹立後は、我が国の幹細胞研究の推進とそれらの成果の社会実装のひとつである再生医療研究の推進のために、ライフサイエンスユニットによる継続的な調査分析のみならず、G-TeCユニットによる世界各国の当該分野の大規模動向調査を行ってきた。
今回、ヒトiPS細胞の樹立によって加速してきたiPS細胞等の研究の社会実装、産業化において重要とされるiPS細胞の「標準化」に関連する技術開発、推進戦略、規制管理の国際的な動向について、ライフサイエンスユニット、G-TeCユニット、ならびに多細胞体構築技術チームが共同でインタビュー調査ならびに各種文献、府省レベルの会議における報告、審議に関する分析調査を実施した。