海外調査報告書
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米国イノベーションの次なる仕掛け ”新たなファンディング制度によるハイリスク・ハイインパクト研究の推進”

エグゼクティブサマリー

 米国においてはこれまでもイノベーションに向け様々な先端的かつ独創的な取り組みがされてきたが、ここにきて政府系研究資金配分機関がイノベーションへの次なる仕掛けとして、ハイリスク・ハイインパクト研究の推進のための新たなファンディング制度(研究資金配分制度)を打ち出した。
 本報告書では、我が国の新たなファンディング制度の設計を目的として、NIH(国立医学研究所)のディレクターズ・パイオニア・アワード、NSF(国立科学財団)のケミカル・ボンディング・センターの2つのケースを中心に新制度の誕生背景、目的、特徴を明らかにする。さらに従来よりハイリスク研究を志向し、高い評価を得ているDARPA(国防高等研究計画局)、HHMI(私立財団ハワードヒューズ医学研究所)についても合わせて分析を行っている。