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持続可能な社会システム実現のためのシナリオと課題

エグゼクティブサマリー

 環境分野における多くの研究開発が、科学技術基本計画のもと鋭意推進されている。その目標のひとつである「持続可能な社会システム」の実現に関しては、「循環」、「共生」、「参加」、「国際的取組」の4つの政策目標が述べられている。
 現在、世界人口の増加、生活レベルの向上に伴い、エネルギー・資源・食料・水 の確保、生態系保全、地球温暖化防止などのマクロな制約条件がますます顕著にな りつつあり、持続可能な社会システムのビジョン構築とそれを実現する方策が求め られている。
 そこで環境関連分野の有識者に集まって頂き、持続可能な社会システムの具体像 (ビジョン)、そこに至るシナリオ、シナリオを実現するために必要な研究開発課題について議論した。
 このワークショップでは国際連合大学安井至副学長を代表コーディネータとし、有識者 37名の参加のもと「エネルギー・資源の確保と物質循環」、「生態系の保全」、「食料・水の確保」、および「途上国における持続可能な発展と環境」の視点から 討議を行い、持続可能な社会システムのビジョンとそのビジョンに至るシナリオを 策定し、シナリオを実現するためにとくに強化すべき研究開発課題、新規に着手すべき研究開発課題を抽出した。
 この成果は今後の研究開発戦略の策定に資する予定である。