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中国:中国・第13期全人代第4回会議 第14次五カ年計画における科学技術イノベーション政策動向概要

エグゼクティブサマリー

2021年3月、中国にて日本の国会に当たる全国人民代用大会(全人代)が開始され、予算案や議案等が審議された。本資料は、会期中に承認された「政府作業報告書」と「第14次五カ年計画および2035年長期目標」から、第14次五カ年計画(2021-2025)における科学技術イノベーション政策の動向をまとめたものである。特に、科学技術イノベーションによる発展の堅持、産業と経済の基盤強化、「デジタル中国」建国、国防・軍隊の近代化・強化、の4点に焦点をあて作成した。第13次五カ年計画(2016-2020)と比較すると、第14次五カ年計画においてもイノベーションによる発展が継続され、基礎研究強化がより一層促進されている。第13次五カ年計画のイノベーション人材育成を継続しつつ、第14次五カ年計画においては、人材評価システムの改革が計画されている。また、国防・軍の近代化・強化に関し、軍民科学技術協力において、第13次五カ年計画では触れられていなかった生物学、新エネルギー、AI、量子技術といった特定の科学技術分野が言及された。