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日本語仮訳:先端材料イノベーションのための共同プラットフォーム OECD科学技術イノベーションポリシーペーパー(95号)

エグゼクティブサマリー

本報告書は、経済協力開発機構(OECD)のバイオテクノロジー・ナノテクノロジー・コンバージングテクノロジー(BNCT)作業部会が実施した国際的な調査検討プロジェクト「COLLABORATIVE PLATFORMS FOR INNOVATION IN ADVANCED MATERIALS」の成果をとりまとめた提言書である。

より良い製品や生産プロセスを実現する可能性を持つ先端材料への期待が高まるなか、その開発を可能とするために、現在、各国政府はテクノロジー・支援サービスへのアクセスについて、研究設備インフラおよびデータインフラの構築に取り組んでいる。研究インフラ・サービスを産学へ提供し、ユーザーと資金拠出者、関連ステークホルダーのコミュニティを呼び込むことで、持続可能な共同プラットフォームを構築し成長させていくことが期待できる。そのためには、組織・運営面だけでなく、ガバナンス面でも設計が重要となり、研究インフラ・サービスのプラットフォームは、イノベーションを促進する戦略的リソースである。

各国のケーススタディから得たエビデンスに基づき、先端材料研究開発プラットフォームのガバナンス体制を明らかにし、どのような条件下で有形・無形の価値を創出することができるのかを、各国の当事者がよりよく模索することに資すると考えられる。
テクノロジーコンバージェンスと社会の関与、デジタル化がこの分野の主要なトレンドであることを明らかにし、共同プラットフォームがバリューチェーンを構築し、スタンダードを育み、イノベーションエコシステムを触媒し、スキルと社会資本を構築しうる条件についても言及している。

<主要コンテンツ>
先端材料イノベーションのための共同プラットフォーム
1.共同プラットフォームのタイプ
2.価値創造のための設計要素
3.共同プラットフォームの機能と役割
4.キートレンド
5.政策上の留意点と結論
6.ケーススタディ

※本報告書は、OECDのBNCTが実施した国際調査検討プロジェクト “COLLABORATIVE PLATFORMS FOR INNOVATION IN ADVANCED MATERIALS”の成果を取りまとめた報告書について、国立研究開発法人科学技術振興機構 研究開発戦略センター(CRDS)がOECDの許諾を受けて翻訳し、公表するものである。

※本文記載のURLは2021年7月時点のものです(特記ある場合を除く)。