ワークショップ報告書
  • 海外動向

JST/CRDS・中国科学技術信息研究所共催「次世代製造技術の研究開発政策」

エグゼクティブサマリー

 我々が属する国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)研究開発戦略センター(CRDS)は、中国の科学技術部(MOST)に属する科学技術信息研究所(ISTIC)とMOUを結び、国際的な科学技術情勢分析に関して協力を実施しており、その協力の一環として、毎年特定のテーマを定めて双方の職員の参加のもとでワークショップを開催している。今回のワークショップは、現在国際的に大きな課題となっている「次世代製造技術の研究開発政策」を中心に実施した。

 これまでのワークショップにおいても、特定のテーマを定め、双方が別々に情報収集していたデータやその分析結果を持ち寄って開催されてきた。例えば、昨年の8月に青海省西寧で開催されたワークショップのテーマは「日中若手トップレベル研究者を取り巻く研究環境」であり、一昨年6月に北京で開催されたワークショップは「主要国のファンディング・システム」をテーマとした。

 現在日本では、ドイツや米国の動きをにらみながら先進的なものづくり技術に関する様々な政策的な動きがあり、一方中国でも、「Made in China 2025」が既に政府の基本的な方針として発表されている。そこで、今回はドイツと米国の情報を交換しつつ、日中両国が進めようとしている先進製造技術政策について意見交換を行うこととしたものである。

 本書は、ワークショップにおいて発表された資料とその後の質疑応答について取りまとめた報告書である。