原田 秀樹
東北大学 未来科学技術共同研究センター 教授インド
木更津工業高等専門学校、長岡技術科学大学、新潟薬科大学
環境森林省国家河川保全局(NRCD) 他
平成22年度(2010年度)
5年間
日本生まれ・インド育ちの“DHS”が、排水処理の世界標準に
インドのガンジス川、ヤムナ川(ガンジス川の最大支流)では未処理の生下水による水汚染が深刻で、流域に棲むヒンズー教徒の人々の“聖なる川”で沐浴するという基本的人権が奪われている。プロジェクトでは、研究代表者・原田らが長年にわたって開発してきたエネルギー最小消費型の革新的下水処理技術(DHS:Down-flow Hanging Sponge Reactor)をヤムナ川流域に社会実装する。提案技術は本邦のオリジナルであり、日本発の環境保全技術が開発途上国の環境改善に貢献する初めての快挙である。プロジェクト・サイトは、インドの至宝タージ・マハルに至近(わずか2.5キロメートル)の下水処理場であり、インド政府の熱い期待が感じられる。
日本の革新的技術が世界の水を浄化する:世界標準化を目指す
アグラ市の下水処理場に実規模のDHS実機を建造し、インド政府機関と現地一体型の国際 共同研究体制で実証試験を行う。さらに設計指針と維持管理マニュアルを製作し、ヤムナ川・ガンジス川流域からインド全域に、そしてアジア、アフリカ、中南米諸国への広範な普及を目指す。
環境・エネルギー
(地球規模の環境課題)
未利用天然ゴムの種の持続的カスケード利用による地球温暖化およびプラスチック問題緩和策に関する研究
生物資源
生物的硝化抑制(BNI)技術を用いたヒンドゥスタン平原における窒素利用効率に優れたコムギ栽培体系の確立
環境・エネルギー
(カーボンニュートラル)
トンレサップ湖西部水田における広域的水田水管理システムの確立による温室効果ガス排出削減技術の開発と社会実装
環境・エネルギー
(地球規模の環境課題)
下痢リスク可視化によるアフリカ都市周縁地域の参加型水・衛生計画と水・衛生統計