生物的硝化抑制(BNI)技術を用いたヒンドゥスタン平原における窒素利用効率に優れたコムギ栽培体系の確立
アルン クマール ジョシ
ボーローグ南アジア研究所 所長インド
国際農林水産業研究センター、鳥取大学、農業・食品産業技術総合研究機構
ボーローグ南アジア研究所、インド国立小麦大麦研究所、インド国立農業研究所、インド中央土壌塩類研究所
令和3年度(2021年度)
5年間
BNI機能を強化し窒素利用効率を改善したコムギ品種をインドに導入
作物生産で施用される窒素肥料のほぼ半分は環境に失われ、水質汚染や地球温暖化の原因となっている。生物的硝化抑制(BNI)機能を強化した作物は、根から分泌するBNI物質が土壌中の硝化過程を抑制することで窒素の利用効率が向上、より少ない施肥量で高い収量を維持できる。BNI機能を高めたコムギ品種を育成し、とりわけ施肥量の多いインドのヒンドゥスタン平原のコムギ栽培体系に導入して環境面ならびに経済面から効果を検証する。
施肥量の低減で地域の経済と地球の環境をダブルで改善
BNI機能強化コムギ品種の導入を通じた施肥量の低減によって、ヒンドゥスタン平原のコムギ栽培農家ならびに肥料への補助金がかさむインド経済へのプラスの効果が期待される。また、農地からのN2Oガスの発生や硝酸の溶脱が減少し、全球窒素循環の健全化が期待される。
生物資源
バナナ萎凋病の診断・警戒システムと発病制御戦略の構築と実装
環境・エネルギー
(カーボンニュートラル)
マルチモーダル地域交通状況のセンシング、ネットワーキングとビッグデータ解析に基づくエネルギー低炭素社会実現を目指した新興国におけるスマートシティの構築
環境・エネルギー
(地球規模の環境課題)
水汚染耐性のある水供給システムの構築
環境・エネルギー
(カーボンニュートラル)
微細藻類による二酸化炭素の固定と資源化によるエネルギーおよび食料資源の持続的生産システムの創出