海外調査報告書
  • バイオ・ライフ・ヘルスケア

特定課題ベンチマーキング調査ヒト多細胞体の構築・移植技術

エグゼクティブサマリー

 我が国における、「新成長戦略〜『元気な日本』復活のシナリオ〜」(平成22年6月18日)ならびに諮問第11号「科学技術に関する基本政策について」に対する答申(平成22年12月24日)において掲げられた科学技術政策の柱のひとつである「ライフイノベーション」の実現にあたり、「安全で有効性の高い治療の実現」や「高齢者、障害者、患者の生活の質(QOL)向上」においては、失われた身体機能の再生や代償手段の構築に向けた研究推進の必要性が明記されている。上記を踏まえ、科学技術振興機構研究開発戦略センター(JST-CRDS)では、戦略イニシアティブ『ヒト多細胞体の構築・移植技術の確立と実用化』を平成22年9月に発行した後、上記研究に類似した取り組みを行っている諸外国の動向を比較し、より強力な研究開発推進体制の具体化戦略の提案を行なうために、国際ベンチマーク調査を実施した。そして、1.幹細胞研究、再生医科学における基礎から臨床への橋渡し研究の現状と産業化に向けた展望、2.上記橋渡し研究の支援体制、3.生体材料開発を活用した生合成人工臓器(Bioartificial Organs)の開発戦略、に注目して調査を行なった。