エグゼクティブサマリー

　エネルギー・環境を中心とする「各国・地域での課題解決や新興・融合の動き」を把握し、第4期科学技術基本計画のために有効となるエビデンス獲得に繋げることを目的に、「課題解決型研究と新興・融合領域への展開」をテーマとする「ＧーＴｅＣ（Global Technology Comparison）」を行った。
　ＧーＴｅＣは、重要な科学技術動向に焦点を当て、各国・地域の状況を分析することで日本のポジションを確認し、今後取るべき戦略の立案に貢献することをミッションとする。調査には、公開情報に基づく基礎調査、米英での海外現地会合などの手法を用いた。「エネルギー・環境」に加え「ナノテク・材料」「数理科学・情報」を対象に取り上げ、注目研究拠点の状況などを分析した。さらに、これらの分析をもとに「課題解決や新興・融合に関わる注目動向」を抽出した。その上で、抽出した動きの詳細を考察することで「社会課題を研究に結びつけていく仕組み」の特徴や要件を把握した。