国際比較調査
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「ブレイン・マシン・インタフェース」(米国)

エグゼクティブサマリー

 近年、米国を中心にブレイン・マシン・インターフェース(BMI)の研究開発が急速に発展してきている。特に、侵襲型BMIの研究開発は、我が国や欧州と比べて多くの研究者が取り組んでおり、政府としても大きな予算を投じていることが知られている。我が国における今後のBMI研究開発について検討するにあたり、多様な取り組みが進められている米国の現状と方向性を我が国の状況と比較することが必要であると考え、今回のG-TeCを実施することとなった。
 本報告書では、米国におけるBMIに関連した主要な研究拠点(15カ所)を我が国の研究者と共に訪問し、インタビュー及び見学を通じて米国の当該研究の現状と方向性を確認した。着目点としては、脳からの信号抽出技術、電極開発動向、外部機器の制御等の技術レベルの現状、BMI研究開発と基礎的な脳科学研究との関連、ファンディング動向、研究支援体制、社会的な出口に向けての目標設定やコンセンサス形成がある。