スダルト ノトシスウォヨ
バンドン工科大学 鉱山石油工学部 教授インドネシア共和国
京都大学
バンドン工科大学(ITB)
平成26年度(2014年度)
5年間
発電に適した場所を効率的に見つけ、地熱資源の利用を促進する
インドネシアは世界有数の地熱発電能力をもつ火山国である。出力や安定性等の面から、再生可能エネルギーのうち最も期待されているのが地熱であり、同国では今後大幅に発電量を増やすことが計画されている。しかし地熱発電に適した場所の特定には地下深部の掘削が必要であり、多大な費用を要する。そこで人工衛星によるリモートセンシング*や地形の分析による予測など、掘削によらない手法を統合して初期コストを削減し、地熱資源の利用を促進する。
*リモートセンシング…衛星や航空機にセンサーを搭載し、遠隔地から地表を撮影したり計測することで、さまざまなデータを得る手法。
地熱資源の活用を促進し、化石燃料への依存度を下げる
地熱発電コストを下げれば、地熱資源の利用は急増すると考えられる。本課題の成果は、活火山を有する各国に適用可能であり、メインとする電力供給源を化石燃料から地熱へとシフトさせることにつながる。つまり、二酸化炭素排出量の少ない社会の構築に貢献することが期待できる。
Wayang Windu周辺の地熱兆候。バンドン工科大学の教員・大学院生と地温、鉱物、火山ガス、熱水などに関する様々な分析調査を行っている。
岩石の熱水変質帯でのサンプリングと地温測定。鉱物組成によって変質帯の生成温度を推定する。
モデル・サイトである出力227MWのWayang Windu地熱発電所地区
環境・エネルギー
(カーボンニュートラル)
微細藻類による二酸化炭素の固定と資源化によるエネルギーおよび食料資源の持続的生産システムの創出
生物資源
熱帯地域における持続的野菜生産のためのトウガラシ、トマトの革新的な育種技術開発
環境・エネルギー
(地球規模の環境課題)
水汚染耐性のある水供給システムの構築
環境・エネルギー
(カーボンニュートラル)
地中熱利用による脱炭素型熱エネルギー供給システムの構築