SCIENCE AGORA

2021年11月3日(水・祝)7日(日)

《プレアゴラ》10月10日(日)11日(月)

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No.10-A1510月10日(日) 15:00~17:00

オンラインで科学実験教室を開催しよう!

Let's hold a science experimental class online!

藤田学(岡山県立玉野高等学校教諭)
Manabu Fujita (Okayama Prefectural Tamano High School Physics teacher)

企画概要

病気で学校に通えない子どもたちに教育の機会を提供するNPO法人ポケットサポートと協力してオンラインで配信した実験教室や、Covid-19の世界的な流行によってオンラインで開催されたSEEC2021(Space Exploration Educators Conference)に参加し、世界中にいる宇宙を教育に利用する教育者に向けて配信した理科実験について、実施した内容を紹介したり、実際に実験(ものづくり)を体験してもらったりすることによって、Covid-19流行後も対面形式と並行しながらオンラインでの実験教室が継続できるように、手法や内容について意見交換や情報交換を行いたいと考える。

By introducing the contents of the experiments that have been distributed online so far and having them actually experience them, we will consider the possibility of continuing the experiments online in parallel with the face-to-face format even after the Covid-19 epidemic. I would like to exchange opinions and information about the method and content.

登壇者プロフィール

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藤田 学
Manabu Fujita

岡山大学大学院理学研究科磁性物理学専攻修了。

1991年から岡山県立興陽高等学校教諭,その後備前緑陽高等学校,玉野高等学校勤務。

2020年2月アメリカ・ヒューストン宇宙センターで開催されたSEEC(Space Exploration Educators Conference)にJAXAチームの一員として参加。「ひも付き紙飛行機で学ぶ飛行の安定性」と題して,世界の教育者に向けてワークショップを実施。

2021年のSEECでは、「宇宙について想像しよう」と題して,宇宙に関係した紋切り遊びを紹介。

Completed the Department of Magnetic Physics, Graduate School of Science, Okayama University. I have been a teacher at Okayama Prefectural Koyo High School since 1991, and has since worked at Bizen Ryokuyo High School and Tamano High School. I participated in SEEC (Space Exploration Educators Conference) held at Space Center Houston in February 2020 as a member of the JAXA team. A workshop was held for educators around the world entitled “Learning about the flight Stability with a tethered paper plane". At SEEC in 2021, I introduced the space-related crest-cutting play under the title "Imagine the space."

プログラム

14:40

受付

15:00

登壇者・参加者自己紹介

15:10

登壇者(代表者)による実践例紹介

15:20

参加者の実験(ものづくり)体験① 「宇宙をテーマにした紋切り」

15:50

参加者の実験(ものづくり)体験② 「飛ぶ種子の秘密」

16:20

参加者との意見交換と登壇者(代表者)によるまとめ。

※参加者希望者は実験(ものづくり)に必要な型紙(PDF)をダウンロードし、印刷しておいてください。また糊とハサミ、ゼムクリップ(3個)も準備しておいてください。

紋切り型紙図案1(A4版 モノクロ片面印刷)

ダウンロードはこちらから

紋切り型紙図案2(A4版 カラー両面印刷)

ダウンロードはこちらから

飛ぶ種子型紙(A4版 カラー片面印刷)

ダウンロードはこちらから

出展レポート

セッションで話し合った未来像

Covid-19後も,対面と並行してオンラインによる実験講座を開催することで,空間や時間を超越して子どもたちの学びの機会を確保できる可能性がある。

セッションでの意見、論点

  • 物理的な実験はオンラインでも取り組みやすいが,薬品を使用する化学的な内容は危険性もあって難しい。
    →確かに,安全な薬品でも,利用法を間違えると危険な面も。
  • 明治期から昭和初期に行われていた以前の理科教育について,どのように考えるか。例えば,石井研堂著「理科十二ヶ月」など。
    →学ぶべきことも多い。自身も昔の「理科教育」を見ることがある。今後の理科教育や実験講座に役立てたい。
  • オンラインでの講座を一人で実施するのは難しい。
    →確かに,画面の切り替えやトラブルの対応など難しい面が多い。NPOのポケットサポートとの連携では,画面や音声を専門に担当する人がいるので,非常にやりやすい。
  • タンポポの種子の模型がよくできている。オリジナルのものか?ベルヌーイの定理が関係しているか?
    →岡山県の他の物理の先生の発案によるもの。ベルヌーイの定理と関係あると考える。
  • Covid-19流行下での授業の工夫などはどうか?
    →オンラインでは見る方も疲れる。10分単位での動画を作った。また,音声を入れず,生徒が自分のペースで見られるような動画を作った先生もいた。
  • 5歳のこどもと一緒にできた。ボダイジュの模型が楽しかった。
    →全部完成できて良かった。参加してくれたことに感謝。是非,本物のボダイジュの種子を見つけてほしい。
  • もう一度,実物の種子を見せて欲しい。
    →(実物の種子を見せながら)実際に自分で集めたものもあれば,通信販売で購入できるものもある

セッションで出たキーワード

物理,化学,危険性,対面,オンライン,配信,理科教育,石井研堂,理科十二ヶ月,NPO,連盟,タンポポ,ベルヌーイ,ボダイジュ,通信販売

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