2021年11月3日(水・祝)7日(日)

《プレアゴラ》10月10日(日)11日(月)

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開催によせて MESSAGE

主催者挨拶

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世界規模に蔓延している新型コロナウイルスによる多くの制約や困難を乗り越えなければならない中、現在も最前線において尽力されておられる医療従事者の皆さまには、心より敬意を表し、深く感謝申し上げます。また、新型コロナウイルス感染症によりお亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみ申し上げ、未だ困難な状況にある皆さまの早期回復をお祈り申しあげます。

世界は未曾有の災禍とともに大きな変化の直中にあります。また、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)が描く世界を実現するために解くべき課題は、私たちの目の前に山積しています。これらの課題を解く鍵として、科学技術に強い期待が寄せられています。しかしながら、複雑に絡み合うこれらの課題は、科学技術だけで対応できるものではありません。

今年4月、科学技術・イノベーション基本法が施行され、⼈⽂・社会科学の振興とイノベーションの創出が法の振興対象に加えられました。これは、科学技術・イノベーション政策が、科学技術の振興のみならず、 社会的価値を⽣み出す⼈⽂・社会科学の「知」と⾃然科学の「知」の融合による「総合知」により、⼈間や社会の総合的理解と課題解決に資する政策となったことを意味するものと考えられます。

JSTは2006年から、社会と科学とをつなぐオープンフォーラムとして「サイエンスアゴラ」を開催して参りました。「アゴラ」とはギリシャ語で「広場」という意味です。

第16回目となる「サイエンスアゴラ2021」では、「Dialogue for Life」というテーマを掲げました。私たちのLife(生命、生活、人生)が危機に晒され、大きく変容を余儀なくされている今、活発な対話を通じて知見が集まり「総合知」が生まれる源泉となる場、また、ありたい未来社会の創造に向けて新たな連携を育む場とできれば大変嬉しく存じます。

サイエンスアゴラという「広場」に、世代や地域、職業を超えて様々な方々にお越しいただき、活発な対話が行われることを、主催者として祈念しております。 皆さまのお越しを心よりお待ちしております。

国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)
理事長
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後援機関からのメッセージ

文部科学大臣政務官
高橋 はるみ 様

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この度16回目となるサイエンスアゴラの開催をお祝い申し上げます。
サイエンスアゴラは、子供から大人まで世代やセクターを超えて多様なステークホルダーが集い、対話・共創を通じて、科学と社会の関係を深める日本最大級のオープンフォーラムであると承知しています。

文部科学省では、これまで科学技術基本計画を踏まえ、科学技術イノベーションと社会の関係深化のための取組として、科学技術に関する国民の理解増進(第1期)、科学技術と社会との間の双方向コミュニケーション(第2期)、研究者等と国民の対話(第3期)、国民の政策過程への参画(第4期)、様々なステークホルダーによる対話・協働による共創(第5期)を進めてまいりました。サイエンスアゴラもまさにその取組の1つとなります。

本年度開始の第6期科学技術・イノベーション基本計画では、前述の5つの取組を踏まえ、市民参画など多様な主体の参画による知の共創と多層的な科学技術コミュニケーションの強化や、人文・社会科学と自然科学の融合による「総合知」の活用が盛り込まれています。SDGsや気候変動、新型コロナウイルス感染症といった地球規模の喫緊の社会課題が迫る中、またSociety5.0の実現に向けたAI・IoTなどの急速な発展で社会の在り方が複雑さを増す中、科学技術コミュニケーションをはじめとする対話・共創の取組への期待はますます大きくなっています。

今年度のサイエンスアゴラは昨年度に続き2年連続オンライン開催となりましたが、今年のテーマ「Dialogue for Life」の下、遠方からも参加できるオンラインの強みを生かし、科学者、政府関係者、産業界、メディア、一般の方々など国内外の多様なステークホルダーとの対話と協働により、サイエンスアゴラが将来目指すべき科学と社会の姿を共創する機会となることを期待しております。

最後に、開催に向けこれまで御尽力された科学技術振興機構や関係省庁並びに各企画の主催団体をはじめ、関係の皆様に深く敬意を表するとともに、イベントの成功を祈念いたしまして、挨拶とさせていただきます。

内閣府
科学技術・イノベーション推進事務局審議官
髙原 勇 様

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本年度のサイエンスアゴラ開催を御祝い申し上げます。
サイエンスアゴラは、多様な関係者が対話・協働し、政策形成や課題解決、知識創造へと結び付ける「共創」を推進する場であり、科学と社会の対話促進のための日本最大級のオープンフォーラムとして発展してきたと思います。
本年のサイエンスアゴラも、幅広い地域から参加者が集い意見を交わし、多様なセクターが結びつく、イノベーション創出のためのプラットフォームの役割を果たされることを大いに期待しております。

本年度は、科学技術行政において第6期科学技術・イノベーション基本計画がスタートした大きな節目の年です。同基本計画では、(1)社会構造改革、(2)研究力の抜本的強化、(3)新たな社会を支える人材の育成を3本の柱として、社会課題の解決に向けた研究開発・社会実装、10兆円規模の大学ファンドの創設や若手研究者の支援等の研究力強化、STEAM(Science, Technology, Engineering, Art, Mathematics)教育の推進等を通じた人材育成等に取り組むこととしており、これら取組を通じて、国民の安全・安心が確保され、国民一人ひとりの多様な幸せが得られる社会の実現を目指します。
サイエンスアゴラに参加されます皆様におかれましても、是非、社会課題の解決やイノベーションの創出の担い手としてご活躍いただきたいと考えております。

最後にサイエンスアゴラ開催にあたり、御尽力をいただきました科学技術振興機構、関係省庁並びに関係機関の皆様に敬意を表すとともに、出展者の皆様、参加者の皆様にとって実り多き機会となりますこと、日本のそして世界の科学技術・イノベーションの更なる進展を祈念いたしまして、挨拶とさせていただきます。

日本経済団体連合会
産業技術本部長
吉村 隆 様

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サイエンスアゴラ2021の開催を心からお祝い申し上げます。

現在、私たちのLife(生命・暮らし・人生)は、様々なリスクに晒されています。異常気象・自然災害の増加や激甚化に象徴される地球環境の問題は、ますます深刻化しています。COVID-19のようなパンデミックの問題も、依然として人類の脅威です。近年のテクノロジーの飛躍的発展も、使い方を誤れば、Lifeを脅かす可能性を秘めています。

経団連でも、そうした認識のもと、これらのリスクを克服しつつ新しい未来を創造すべく、様々な提言を発信しています。2020年11月に公表した「。成長戦略」においても、サステイナブルな資本主義を掲げた上、イノベーションによって様々な課題の解決や新たな価値の創出に取り組む必要性を訴えています。

こうした時代にあって極めて重要なのは、サイエンスやテクノジーの潜在性について、様々なステークホルダーが集い、様々な角度から議論を深めることです。サイエンスアゴラは、まさにそうした「場」であり、今回、Dialogue for Lifeというテーマが設定されたことも、誠に時宜を得たもの存じます。

Society 5.0と称される新たな段階の社会に突入したわれわれは、望ましい未来を主体的に創造していくことが求められます。先の見えにくい困難な時代ですが、私たちが多様な価値観を認め合いながら対話を深めることで、新しい世界が拓けるものと確信しています。皆さまもサイエンスアゴラ2021に参加し、新しいLifeに向けたビジョンに思いを致していただければ幸いです。

公益社団法人2025年日本国際博覧会協会
広報戦略局兼企画局 局長
堺井 啓公 様

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サイエンスアゴラ2021の開催を心よりお慶び申し上げます。

2025年に開催される大阪・関西万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」です。サブテーマに「Saving Lives(いのちを救う)」、「Empowering Lives(いのちに力を与える)」、「Connecting Lives(いのちをつなぐ)」を掲げております。

新型コロナウイルス感染症の拡大により、国家や人々の交流の分断、「いのち」を取り巻く環境や様々な社会制度の再構築、価値観や生活様式の変化等、新たな課題にも私たちは直面しております。今まさに、一人ひとりが自ら考え、行動することが求められています。

大阪・関西万博では、本万博のテーマを実現し、SDGsの達成に貢献するために、多様な参加者が主体となり、理想とする未来社会を共に創り上げていくことを目指す取り組みとして「TEAM EXPO 2025」プログラムを推進しており、既に多くの参画者が未来に向けたポジティブアクションを展開されています。

このように、大阪・関西万博は「Dialogue for Life」をテーマとするサイエンスアゴラ2021と軌を一にするものが多いと感じております。サイエンスアゴラ2021では、科学の視点から、コロナ禍により大きく変化した私たちの「Life」を共に考え、多くの意見が交わされることでしょう。ご参加されます皆さまにとりまして、本アゴラが、あらゆる立場の方々との対話を通じて、様々な気づきと新たな繋がりを得られるとともに、科学技術の役割や未来像を鮮やかに描き出し、共創への第一歩を踏み出される機会となりますことを期待いたしております。

グローバルパートナーからのメッセージ

Mr. Yul Rae CHO
President of Korea Foundation for the Advancement of Science and Technology (KOFAC)

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KOFAC offers heartfelt congratulations on the opening of the 2021 Science Agora hosted by JST. We appreciate your kind invitation as a Global Partner every year. The theme of 2021 Science Agora, “Dialogue for Life”, connotes the importance of dialogue of the global society to cope with the global pandemic. We have been suffering from the coronavirus (COVID-19) for the past two years and the crisis has made tremendous changes in the world. We have witnessed that the development of science and technology save people’s lives fighting back the crisis the human-being face naturally in history. Now we know the importance of science and technology has grown bigger than ever.

Science Agora is an open forum that aims to connect science and society through communication. 50 years ago, KOFAC was established with similar missions to raise the public understanding of science and technology. KOFAC consists of three missions: to expand scientific culture for the public through science communication, to cultivate people with creative talents, and to improve the quality of education on math, science, and computer science. All in all, KOFAC undertakes diverse programs in science communication, education, and talent development in South Korea.

It is indeed delightful to participate in the 2021 Science Agora from South Korea. It is a great opportunity for the global society to gather up together virtually to discuss “how science can bring safety and abundance to the world”. I hope this pandemic comes to an end soon and we all can meet in person to discuss the importance of Science and Technology communicating with the public.

韓国科学創意財団(KOFAC)
総裁
チョ・ユルレ 様

JST主催の「2021年サイエンスアゴラ」開催にあたり、心よりお慶び申し上げます。毎年、グローバルパートナーとして招待いただき感謝しております。2021年のテーマ「Dialogue for Life」は、世界的なパンデミックに対応するには国際社会の対話が重要であることを暗示させるものです。過去2年間、私たちはコロナウイルス(COVID-19)に苦しめられ、この危機によって世界は大きく変わりました。科学技術の発展が、人類が直面する難局に立ち向かい、人々の命を救うことを、私たちは歴史の中で自ずと目撃し、科学技術の重要性がかつてないほど大きくなっていることを知りました。

サイエンスアゴラは、コミュニケーションを通じて科学と社会をつなぐことを目的とした公開討論の場です。50年前、科学技術に対する国民の理解を高めるという、同様のミッションを持つKOFACが設立されました。KOFACのミッションは、「科学コミュニケーションを通じ科学文化を拡大する」、「創造的な才能を持つ人材を育成する」、「数学、科学、コンピュータサイエンス教育の質を向上させる」の3つから成ります。概して、KOFACは韓国における科学コミュニケーション、教育、人材育成のためのさまざまなプログラムに取り組んでいます。

2021年のサイエンスアゴラに、韓国から参加できることは実に嬉しいことです。国際社会が仮想空間に集合し、「科学がいかに世界に安全と豊かさをもたらすか」を論じる絶好の機会が提供されました。パンデミックがいち早く終息し、私たち皆がじかに会い、科学技術の重要性について一般の参加者たちと話し合えるようになることを願っております。

Dr Bonginkosi Emmanuel "Blade" Nzimande
Minister of Higher Education, Science and Innovation

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The Department of Science and Innovation of South Africa is honored to be associated with JST. The strategic nature of our science partnership has manifested itself through various joint programmes addressing complex research issues and global challenges. Our cooperation is a manifestation of how a relationship can cultivate a beneficial partnership for both countries.

We wish you a very productive and intellectually stimulating 2021 Agora and look forward to your participation at the World Science Forum meeting in Cape Town in 2022.

南アフリカ共和国高等教育科学イノベーション大臣
ンジマンデ・ボンギーンコシ 様

南アフリカ共和国科学技術イノベーション省は科学技術振興機構とパートナーであることを誇りに思っています。私たちの科学分野での協力が極めて重要であることは、複雑な研究問題や地球規模課題を解決するための様々な共同事業をしてきたことからも明白なことです。私たちの協力は、関係性が両国にとって有益な相互関係をいかに築いているかを明示しています。

本年のサイエンスアゴラが高い生産性と知的に刺激されるものになることを祈っております。そして、2022年にケープタウンで開催されるワールド・サイエンス・フォーラムでお会いしましょう。

関係大使館からのメッセージ

Her Excellency Dr. Patricia FLOR
Ambassador Extraordinary and Plenipotentiary of the European Union to Japan

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The Delegation of the European Union to Japan appreciates very much the opportunity to reach out to the Japanese public through Science Agora. This year, the EU participates in this event for the seventh time.

Collaboration in science, technology and innovation is a key element of EU-Japan relations that was reaffirmed by our leaders during the EU-Japan Summit on 27 May 2021. We are joining forces to defeat the COVID-19 pandemic, to address the growing impact of climate change and build more resilient, inclusive, green and digital societies. These are challenging tasks that require to significantly enhance international collaboration in research and innovation. Horizon Europe is the EU’s key funding programme for research and innovation with a budget of €95.5 billion over the period of 2021-2027. It tackles climate change, helps to achieve the UN’s Sustainable Development Goals, facilitates collaboration, supports creating and dispersing excellent knowledge and technologies, and strengthens the impact of research and innovation in developing, supporting and implementing EU policies on global challenges.

During an online session on 4 November, Japanese researchers will share their experience of participation in Horizon projects. They will highlight the merits of EU-Japan research collaboration and will demonstrate achievements of the joint EU-Japan research and innovation efforts. The session will allow participants to learn more about, for example, robots’ contribution to the education for children, the ledger technology for fast peer-to-peer interactions among IoT devices, the high-energy acceleration research and the conversion between heat and electricity in magnetic materials. As the presentations will be interactive, you will have a chance to raise questions and get the answers. We very much look forward to welcoming you to this session.

I would like to close my message by thanking once again Japan Science and Technology Agency for their continuing support to strengthening the EU-Japan collaboration in research and innovation.

駐日欧州連合特命全権大使
パトリシア・フロア 様

駐日欧州連合(EU)代表部は、サイエンスアゴラを通じて日本の皆様と触れ合うことができることを大変嬉しく思っています。EUの本イベントへの参加は、今年で7回目となります。

科学技術・イノベーション分野の協力は、日・EU関係の重要な要素であり、そのことは今年5月27日の日・EU定期首脳協議の中でも両首脳により再確認されました。私たちは、新型コロナウイルス感染症のパンデミックに打ち勝ち、気候変動の強まる影響に対処し、より強靭で包摂的なグリーン・デジタル社会を構築するために力を合わせています。こうした困難な課題に取り組むには、研究・イノベーションにおける国際協力を大幅に強化することが必要です。史上最大規模の予算(€95.5億)で2021年~2027年に実施されるEUの研究・イノベーションのための新しい枠組み計画「ホライズン・ヨーロッパ」は、気候変動や国連の持続可能な開発目標達成の支援、国際研究協力の促進、優れた知識と技術の創出と分散、そして国際問題に取り組むEU政策の開発と推進に与える研究とイノベーションの影響力の強化に貢献しています。

11月4日のオンラインセッションでは、日本の研究者がホライズンプロジェクトの参加経験について語り、日・EU間の研究協力の利点や、共同研究・イノベーションの取り組みの成果について説明します。このセッションでは、例えば、子供たちの教育へのロボットの貢献、IoTデバイス間の高速相互作用のための元帳技術、高エネルギー加速研究、磁性材料による熱と電気の変換について学ぶことができます。発表は双方向で実施されるため、皆様にも質疑応答に参加して頂けます。本セッションへのより多くの方々のご参加を心よりお待ちしております。

研究・イノベーション分野における日・EU連携の強化に日頃よりご支援を賜っている科学技術振興機構に改めて謝意を表し、私からのメッセージとさせて頂きます。

His Excellency Dr. Norbert PALANOVICS
Ambassador Extraordinary and Plenipotentiary of Hungary to Japan

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Please allow me to extend my heartfelt congratulations on the opening of the Science Agora 2021 forum. I firmly believe that Science Agora plays a key role in promoting science and technology offering one of the largest science communication platforms in Japan.

At the same time, I would also like to express my gratitude to the Japan Science and Technology Agency for organizing this significant event.

I expect that this year’s program with the theme “Dialogue for Life” will further contribute to an even closer collaboration among the participants. World is facing the post COVID-19 era, and we are all ready to strengthen the scientific and technological innovation and cooperation among our nations, and push for more open, inclusive and mutually beneficial international exchanges in order to contribute to the promoting of the global economic recovery and to safeguard people’s health.

Science and technology should benefit all mankind, and the development of the COVID-19 vaccines that could potentially protect billions of people could provide an example. Therefore, our contribution to the Science Agora program this year is a video lecture by the Hungarian researcher and scientist Dr. Katalin Karikó, who invented the mRNA vaccine with her colleagues.

Please also allow me to draw your attention to the World Science Forum, jointly organized by the Hungarian Academy of Sciences and UNESCO that will also provide an important platform for global exchanges and cooperation on scientific and technological innovation in South Africa in 2022.

In closing, I sincerely hope that Science Agora will produce invaluable ideas and break new grounds towards innovation for the prosperity of the societies through “Dialogue for Life”. I look forward for strengthening the partnerships between our researchers and institutions.

駐日ハンガリー国 特命全権大使
パラノビチ・ノルバート 様

サイエンスアゴラ2021の開催を心よりお慶び申し上げます。このイベントは日本最大級のサイエンスコミュニケーションの場を提供し、科学技術振興の重要な役割を果たしてこられたと確信しております。

また、この意義ある催しを主催される科学技術振興機構様に感謝申し上げます。

「Dialogue for Life」をテーマとする今年のプログラムが、参加者同士のより緊密な協働に寄与することに期待しております。世界はコロナ後の時代に直面しており、私たちは皆国際社会において、他者と共同で技術革新と協力を強め、より開かれ包括的な、相互に有益な国際交流を推進し、世界経済回復の促進と公衆衛生の維持に尽力する準備ができています。

科学技術は全人類に利益をもたらします。何十億もの人々を潜在的に感染から守るコロナワクチンの開発は、その良い例でしょう。我々は今年、同僚と共にmRNAワクチンを造成したハンガリー人研究者で科学者のカリコー・カタリン博士の講演をご紹介いたします。

また、世界科学フォーラムにもご注目ください。2022年、南アフリカでハンガリー科学アカデミーとユネスコが共同開催し、科学技術革新に関する国際交流と協力に価値ある場を提供いたします。

最後に、私の希望はサイエンスアゴラが有意義なアイデアを生み出し、「Dialogue for Life」を通じて社会を発展させる変革に向かって新境地が開かれることです。

研究者と企業・団体の方々の連帯が強固なものとなることを願っております。

South African Embassy

The South African Embassy in Tokyo wishes to congratulate JST for hosting the up-coming Science Agora under the important theme ‘Dialogue for Life’. We appreciate JST’s continued support, and in particular for partnering with South Africa in this important conversation. We wish to encourage participants to join our session “Towards a Zero-Waste Society through Circular Economy Practices in South Africa” from 17h00 on 04 November. Our approach advocates for waste avoidance, reduction, reuse, recycling before treatment and disposal of waste.

在日南アフリカ共和国大使館

在日南アフリカ共和国大使館は“Dialogue for Life”という重要なテーマで間もなく開催されるサイエンスアゴラを主催する科学技術振興機構に祝辞を贈ります。また、このサイエンスコミュニケーション分野における科学技術振興機構の南アフリカに対する継続した支援と協力関係に感謝いたします。私たちが企画している11月4日午後5時からのセッション「資源循環型社会への変革~南アフリカでの取り組み」で、皆様の環境意識、廃棄物処理前の3Rによる廃棄物削減の意識につながれば幸いです。

His Excellency Dr. Andreas BAUM
Ambassador Extraordinary and Plenipotentiary of Switzerland to Japan

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Congratulations to the Japan Science and Technology Agency (JST) for organizing Science Agora 2021. The Agora represents a welcome opportunity to connect and promote dialogue between science and society and to discuss and characterize the role of science across different fields.

As underlined in the theme for this year’s Agora, “Dialogue for Life,” the ongoing global pandemic shows us that science and its communication are becoming more and more important. Science communication is valued not only because scientific expertise plays a major role in many individual, organizational and social decisions, but also because science and research rely on public acceptance and societal legitimation. It is critical that scientific ideas are communicated to the general public and beyond.

One new international initiative from Switzerland on this front is the Geneva Science and Diplomacy Anticipator (GESDA), which brings together, from around the world, people from four different communities – academic, diplomatic, impact and citizens. The goal is to have these players join forces and accelerate the development of impactful solutions, based on possible science and technology advancements, in order to tackle emerging challenges.

Science communication also contributes to the Sustainable Development Goals, in particular to SDG 4, “to ensure inclusive and equitable quality education and promote lifelong learning and opportunities for all” and SDG 9 “to build resilient infrastructure, promote inclusive and sustainable industrialization and foster innovation.” At the same time, science communication enhances excellence in education, research and innovation, all sources of national prosperity.

For these reasons, Science Agora, one of the largest Science communication platforms in Japan, is a truly meaningful effort by the Japanese government. I am pleased that some exciting projects from Switzerland, this year in particular from the University of Zurich, are being presented on this occasion. My wish is that many will join the Swiss presentations on the topics ranging from deep fake to outer space, regenerative medicine and biodiversity monitoring. Such research can make lasting contributions to the future.

My best wishes to the organizers and participants for a successful event.

駐日スイス特命全権大使
アンドレアス・バオム 様

サイエンスアゴラ2021の開催にあたり、主催の科学技術振興機構(JST)はじめ関係者の皆様に心よりお祝い申し上げます。本企画は科学と社会をつなぎ、様々な分野における科学の役割について、対話を促す格好の機会を提供する有力な場のひとつです。

本年のテーマ「Dialogue for Life」にも記されているように、我々が直面する世界的な感染症拡大は、科学の役割と、これを伝えることの重要性が一層高まっていることを改めて明らかにしました。サイエンスコミュニケーションが重要視されているのは、科学的専門性が多くの個人や組織、社会における決断に大きく関与するのみならず、科学や研究が一般市民に受け入れられ、社会的に正当と認められることを必要としているからです。科学的なアイディアが一般市民や広く社会に伝達されることには、重大な意味があるのです。

この分野でスイスが主導する新たな取り組みが、Geneva Science and Diplomacy Anticipator(GESDA)です。GESDAは異なる考えを持つ学術、外交、影響力のある人や組織、一般市民の四つのコミュニティの人々を世界規模でつなぐ取り組みです。こうしたプレイヤーたちが協力することにより、新たに出現する様々な課題に対して、今後の科学技術の進展予測に基づく、影響力のあるインパクトフルなソリューションを生み出す過程を加速することを目指しています。

サイエンスコミュニケーションは、Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の達成にも貢献します。特に、SDG4「質の高い教育をみんなに」とSDG9「産業と技術革新の基盤をつくろう」の実現に寄与できるのです。同時に、サイエンスコミュニケーションは、国家繁栄の礎ともなる教育、研究、イノベーションをさらに高めることを可能にします。

以上のような理由から、日本最大のサイエンスコミュニケーションプラットフォームのひとつであるサイエンスアゴラは、日本政府の非常に有意義な取り組みであることの証と言えるでしょう。この機会に、スイスからもいくつかの素晴らしいプロジェクト、今年は特にチューリッヒ大学の研究をご紹介できることを大変嬉しく思います。スイスの研究者によるセッションに多くの方が参加されて、ディープフェイクから宇宙、再生医療、生物多様性モニタリングにいたる様々なトピックについてご関心をお持ちいただけることを願っております。いずれの研究も、未来にわたり、長期的に社会に貢献できるものです。

主催者ならびに登壇者、参加者の皆様に深く敬意を表するとともに、サイエンスアゴラのご成功を心よりお祈り申し上げます。

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