SCIENCE AGORA

概要

企画タイトル 測量ワークショップ「ナスカの地上絵の再現+伊能忠敬のようなこと」
Title Surveying Workshop "Reproduction of Nazca Lines + Things like Tadataka Ino"
企画概要
文化庁文化芸術による子ども育成総合事業として各地の小学生と取り組む「ナスカの地上絵の再現」は、小柴昌俊科学教育賞受賞の測量ワークショップ。 現在の測量器械につながる向きと長さを測る原始的な道具があれば、巨大な地上絵は簡単に描けたと推理し、古代のミステリーに挑戦しました。 謎を解く鍵は算数で習う「比例」。画鋲2個と糸1本と板1枚を用意してご参加ください。写真は中学生・高校生対象の「伊能忠敬のようなこと」。
出展者名 九州産業大学諫見泰彦研究室
Exhibitor Yasuhiko ISAMI Laboratory, Kyushu Sangyo University
企画番号 Y-17
配信日時 録画済み動画
登壇者プロフィール  諫見泰彦は、「アート・サイエンスコミュニケーションとまちづくり・まちおこし」を実践的に研究し、九州産業大学建築都市工学部住居・インテリア学科准教授を務めます。 文化庁文化芸術による子ども育成総合事業派遣芸術家、日本建築学会子ども教育支援建築会議議員などとしても活動しています。
 本プログラムの測量ワークショップは、科学技術振興機構地域科学技術理解増進活動推進事業に採択されて以来、 北は宮城県の仙台(せんだい)から、南は鹿児島県の川内(せんだい)まで、日本各地50か所以上で実践し、NHK BSプレミアム「幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー」や、TBSテレビ「教科書にのせたい!」などの、科学ドキュメンタリー番組や教養バラエティ番組でも紹介されました。 小学生を対象とした「ナスカの地上絵の再現」は小柴昌俊科学教育賞を受賞し、中学生・高校生を対象とした「伊能忠敬のようなこと」は日本建築家協会ゴールデンキューブ賞を受賞しました。
プログラム
  • 「ナスカの地上絵の再現」は、ものづくりを行う際の正しく測ることの重要性を小学生に伝えることを目的としています。 飛行機がなく上空から全体像を確認できなくても、現在の測量器械につながる向きと長さを測る簡単な道具があれば、地上絵は容易に描けたと推理し、小学生とこの古代のミステリーに挑戦したものですが、 一体どんな方法で?、どんな道具で?。 方法は算数の「比例」の学習を応用。そして何と道具は糸と画鋲!。ぜひ参加してください。
  • 「伊能忠敬のようなこと」は、中学校・高校の数学で学ぶ「相似」の知識 と測量技術の関係を示すものです。約200年前の測量家・伊能忠敬を題材として、中学生・高校生の興味・関心を高めることをねらいとしています。 ワークショップを通じ、わが国初の正確な日本地図を作り上げた先人の偉業に想いを馳せ、測量技術の基礎・基本を学ぶことも意義あることではないかと考えます。 プログラムではアリダードという簡易な測量器械の作り方を伝授します。

出展レポート

出展企画内で行われた対話の内容や今後の活動における課題や展望

サイエンスアゴラ2020には、 小学校児童向け測量ワークショップ「ナスカの地上絵の再現」と中学高校生向け測量ワークショップ「伊能忠敬のようなこと」を40分間の映像にまとめたコンテンツ出展しオンデマンドで配信した。 前者は小学校算数の単元「比例」、後者は中学校数学の単元「相似」、これらと建築等で使う測量技術との関係性を体験的に学ぶプログラムを提示した。 11月21日、日本建築学会子ども教育支援建築会議において、コンテンツについて紹介・議論する機会を得た。 Y大学教授のS氏からは「素晴らしい活動であることを感じた。地上絵が東日本大震災の被災者に向けたメッセージにもなっていることに心から感謝したい」y大学准教授のT氏からは 「体験や経験を伴う学びは言語や文化の壁を消失させるポテンシャルありと実感した」等のコメントを受けた。 最終日11月22日15時現在、コンテンツ視聴181名、資料ダウンロード3,009名。

教科書に照らしたアート・サイエンスコミュニケーション、すなわち「行事」ではなく「授業」としてのワークショップ活動に、文化庁・文化芸術による子ども育成総合事業を基盤に取り組む。 基礎基本である日頃の学びが何の役に立つかを子どもに考えさせ、それが未来の仕事につながることを子どもが気づく活動を推進する。 未来の仕事として出展者の専門である「建築」や出展テーマの「測量」を子どもがもし掲げたら望外の喜びである。

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