SCIENCE AGORA

概要

企画タイトル 西之島の最新情報 -急成長する火山島‐
Title What's new in Nishinoshima -Rapidly growing island-
企画概要
小笠原諸島の西之島は、昨年12月に噴火が再開し、大量の溶岩噴出が夏まで続いて一回り大きく成長しました。 観測や火山灰の分析からわかっている西之島の最新の知見をお届けするとともに、 上陸調査時の様子を映した映像や研究者が何をしているのかを見ていただける10分程度の動画です。 人が現在住んでいる他の島々もかつては辿ったであろう火山島の成長の道程に思いを巡らすきっかけとなるでしょう。
出展者名 東京大学地震研究所
Exhibitor Earthquake Research Institute, The University of Tokyo
企画番号 Y-16
配信日時 録画済み動画

出展レポート

出展企画内で行われた対話の内容や今後の活動における課題や展望

【質問】西之島をめぐる興味深い内容、ありがとうございました。
大湊先生に質問が一つあります。
説明の中で、西之島の今後について先生は「更に拡大、津波? 浸食」の3つを上げていらっしゃいましたが、「カルデラ陥没による島全体の消滅」という可能性はどうでしょうか? インドネシアのクラカタウ火山は1883年に噴火した際、カルデラ陥没が起き、全体が消滅したそうです。資料によると…(略)
【出演者からの回答】「カルデラ陥没による島全体の消滅」という可能性はもちろんゼロではありません。
しかしながら「陥没」は他の3つの可能性に比べてわからないことが多すぎるため、候補に挙げませんでした…(略) 以上のとおり、陥没が発生し島が無くなる可能性は否定はできないものの、どのような時間スケールで起こり得るのかについて情報が他の候補に比べてあまりにも少ないので、今回は候補からはずしました。

Youtube動画という手段では、全てを盛り込もうとすると、焦点がズレてしまうため、限られた情報しか伝えることが出来ない。 そのため、なるべく緊迫性の低いテーマを扱うようにはしたが、それでも「詳しく知りたい」という視聴者の期待に応えるのは難しい。 動画の場合、一方的に流して終わりでなく、今回のように視聴者の声を引き出す工夫が必要と感じた。 正確な科学背景を共有できるように、今後は、やはり日ごろから対話の場を増やすように努める必要があると実感した。

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