ツバル
国立環境研究所、茨城大学、琉球大学
ツバル国環境局、水産局、国土局
平成20年度(2008年度)
5年間
海面上昇と砂を作る生物たちの減少
現在、ツバルは地球温暖化の影響による海面上昇で水没の危機に瀕しているといわれる。また、人口増加・経済発展等で自然環境が悪化したためサンゴ礁の劣化が進み、国土となる堆積物を作る生態系の能力が低下している。そこで、島の形成・維持のメカニズムを理解し、生態系を考えたうえでの、島の復元力を高めるための方策が必要とされている。この方策はツバルだけではなく、世界にある環礁地域や、日本の沖の鳥島にも応用できる。
サンゴと有孔虫の増殖を助ける技術を開発する
フナフチ環礁で地形や生態系等の調査を行い、サンゴや有孔虫の分布と、それらによる砂の生産や移動、堆積具合等を示す地図を作成した。また有孔虫を飼育・増殖する実験に成功した。生態系を修復しながら国土の維持に取り組み、海岸浸食対策や海岸管理計画の策定を支援している。