山田 智
鳥取大学 農学部 教授イリエ・サバ・ラコタ・ディミトロフ
メキシコ北西部生物学研究センター 機関管理部門・部門長メキシコ合衆国
鳥取大学、東京海洋大学
メキシコ北西部生物学研究センター(CIBNOR)
平成26年度(2014年度)
5年間
進歩したアクアポニックスで、乾燥地の「水問題」を解決する
メキシコでは、急激な人口増加により食料需要が上昇している。しかし、灌漑農業用地下水の枯渇や、塩分の高い地下水の利用による土壌の劣化といった問題を抱える。そこで水の有効活用と土壌の塩類化防止の双方を実現するべく、一歩進んだアクアポニックス*の開発を行う。具体的には、魚やエビを地下水で養殖し、その排水で塩分を吸収する特性をもつ作物を水耕栽培する。作物の栽培により低塩化した水で露地栽培を行う。
*アクアポニックス…水産養殖と作物の水耕栽培を組み合わせた食料生産システム。本プロジェクトでは露地栽培にまでシステムをつなげ、水を最大限に活用する。
世界各地の灌漑農業を、生産性の高いシステムに転換させる
乾燥地に適したアクアポニックスが世界各地で導入されれば、灌漑農業を生産性の高い持続可能な食料生産システムに転換することができる。今後食料問題が起こることが予測されているが、生産性の高いシステムが普及することで、安全な水と食料の確保に貢献することが期待できる。
生物資源
ブルーエコノミー振興のための持続可能な海藻由来機能性製品の開発
防災
北中米太平洋沿岸部における巨大地震・津波複合災害リスク軽減に向けた総合的研究
生物資源
バナナ萎凋病の診断・警戒システムと発病制御戦略の構築と実装
生物資源
熱帯地域における持続的野菜生産のためのトウガラシ、トマトの革新的な育種技術開発