ホセ フェルナンド デ ラ トーレ サンチェス
国立遺伝資源センター センター長メキシコ合衆国
筑波大学
メキシコ国立遺伝資源センター(CNRG)
平成24年度(2012年度)
5年間
食糧生産の基盤となる遺伝資源を保存・管理する方法を模索
世界の食糧供給の安定化には、農業遺伝資源(農作物や家畜などが持つ遺伝子やゲノム)の多様性の保全・利用が欠かせない。本プロジェクトでは、メガダイバーシティ国家(生物多様性の豊かな国)17か国のうち4番目に多様な遺伝資源をもつメキシコで、遺伝資源の多様性評価、長期保存法の確立とその管理に関する研究を行う。最終的には、名古屋議定書に基づく「遺伝資源への公正で衡平なアクセスと利益配分」の実施モデルの確立を目指す。
国を超えて豊かな資源を分かち合うモデルのさきがけとなれ!
日本の科学技術協力により、メキシコのジーンバンク(遺伝資源の保管・管理施設)で遺伝資源の長期保存法とその管理法が確立されれば、地域を超えた遺伝資源研究と国際間での利用における利益配分の初期事例となる。その成果が食料安全保障や経済発展の生物学的な基礎となる。
生物資源
バナナ萎凋病の診断・警戒システムと発病制御戦略の構築と実装
防災
メキシコ沿岸部の巨大地震・津波災害の軽減に向けた総合的研究
生物資源
持続可能な漁業を実現する高付加価値バイオ素材の有効利用
生物資源
熱帯地域における持続的野菜生産のためのトウガラシ、トマトの革新的な育種技術開発