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南米における大気環境リスク管理システムの開発

環境・エネルギー(地球規模の環境課題)

アルゼンチン共和国 チリ共和国

終了

南米における大気環境リスク管理システムの開発

観測網の「空白域」を埋め、大気環境の変化をキャッチせよ!

  • SDGs11
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  • SDGs17

研究代表者

    • 水野 亮

      名古屋大学 宇宙地球環境研究所 教授
    • researchmap
    • エドゥアルド ケール

      レーザー応用技術研究センター ライダー部門 部門長

    • フェリックス サモラーノ

      マゼラン大学大気研究所 所長

相手国

アルゼンチン共和国 /チリ共和国

国内研究機関

名古屋大学、国立環境研究所

相手国研究機関

アルゼンチン:レーザー応用技術研究センター (CEILAP)、アルゼンチン気象局(SMN)、 チリ: マゼラン大学 (UMAG)、チリ気象局(DMC)

採択年度

平成24年度(2012年度)

研究期間(採択時)

5年間

研究課題の概要

大気環境変化をリアルタイムで測り・伝えるシステムを地上に作る
 南米では、火山灰、森林火災、鉱山開発等によるエアロゾル*や、オゾンホールに伴う紫外線等の環境対策が重要な課題である。しかし、地上観測体制の整備が立ち遅れ、南米は全球的観測網の中での「空白域」となっている。日本の最先端遠隔計測技術を活用した観測網を整備し、大気環境のリスク情報を迅速に伝達できるリアルタイム情報管理システムを構築することにより、住民の健康被害や航空網障害等の社会的影響の軽減をめざす。
*エアロゾル・・・気体中に浮遊する微小な液体または固体の粒子。ばい煙、粉塵など。特に火山灰エアロゾルは航空機の運航に大きな影響を与える。

南米の観測データから、地球規模の大気変動が見えてくる!
 観測データは、地球規模の大気変動の解明に資する貴重なデータベースとなり、長・短期の変動を予測するモデルにも活用される。南米の多国間協力による環境リスク対応政策のひな形になる。また比較研究により、新たな視点で東アジアの黄砂研究の理解を深めることも期待される。

研究実施風景

超伝導の高感度ミリ波検出器を搭載したオゾン観測装置の調整を行う相手国研究者(現地大学院生)

超伝導の高感度ミリ波検出器を搭載したオゾン観測装置の調整を行う相手国研究者(現地大学院生)

本研究で形成する観測網の拠点の一つであるリオ・ガジェゴスの南部パタゴニア大気観測所。手前右のコンテナがミリ波によるオゾン観測装置、左側のコンテナがライダー(レーザーレーダー)によるオゾン観測装置がそれぞれ格納されているコンテナ。

本研究で形成する観測網の拠点の一つであるリオ・ガジェゴスの南部パタゴニア大気観測所。手前右のコンテナがミリ波によるオゾン観測装置、左側のコンテナがライダー(レーザーレーダー)によるオゾン観測装置がそれぞれ格納されているコンテナ。

紫外線量を測定し、わかりやすい形で住民に伝える紫外線信号機(Solmaforo)の説明をしている相手国研究者

紫外線量を測定し、わかりやすい形で住民に伝える紫外線信号機(Solmaforo)の説明をしている相手国研究者

研究プロジェクトWEBサイト

プレスリリース

実施報告書

評価報告書

中間評価報告書 終了時評価報告書

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