SCIENCE AGORA

2021年11月3日(水・祝)7日(日)

《プレアゴラ》10月10日(日)11日(月)

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No.03-A1511月3日(水)15:00~17:00

アゴラ市民会議「科学技術と想像力は互いを高め合うか」

The Agora Citizens Meeting

科学技術振興機構「科学と社会」推進部、日本科学未来館
Japan Science and Technology Agency, Department of Promotion of Science in Society & Miraikan

企画概要

アゴラ市民会議は、いま気になるトピックを科学技術との接点でとりあげ、さまざまな分野の専門家と市民が自由に議論するセッションです。3回目となる今回は「想像力」をとりあげます。

見えていないものを描きだす、欠けている情報を推測する……私たちが日常なにげなく働かせていた「想像力」は、コロナ禍によって人やものとのリアルな接触が制限されたことで、これまで以上の重要性を帯びてきています。

リモート化やロボット化など、接触や体験を代替してくれる新たなツールが普及した一方で、それだけでは埋められない“何か”を補うために想像力をフル稼働しなくてはならかったこの一年半。「想像力」は私たちの日々を満たすとともに、未来をかたちづくる重要な鍵なのかもしれません。

それでは、そもそも想像力とはどんな力なのでしょうか。科学技術から生みだされる知見は、私たちの想像力を高めてくれるのでしょうか。教育、テクノロジー、自然科学等から専門家をお招きし、今ここにないものを思い、既知と未知をつなごうとする人間の営みを掘り下げます。

The third session of the Agora Citizens Meeting will focus on "Imagination".

In this third session, we will focus on "imagination". Imagination, which we use in our daily lives without thinking, has become more important than ever since the Corona disaster limited our real contact with people and things.

In the past year and a half, while new tools such as remote control and robotization have become popular to replace contact and experience, we have had to use our imagination to compensate for something that cannot be filled by these tools alone. "Imagination fills our days and may be an important key to shaping our future.

What is imagination anyway? Does the knowledge produced by science and technology enhance our imagination? We will invite experts from education, technology, natural science, and other fields to delve into the human activity of thinking about what is not here and now, and trying to connect the known with the unknown.

登壇者プロフィール

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タカハシ ショウコ Takahashi Shoko

ロボットエクスペリエンスデザイナー/インキュビオン株式会社CEO

本田技研工業在籍中に二足歩行ロボットASIMOの事業化に携わり、様々な実証実験や導入支援に従事。ロボットが溶け込める環境や社会的な仕組みのデザインの必要性を痛感し渡墺。アート・デザインを通じて技術と社会の橋渡しを実践するアルスエレクトロニカ フューチャーラボのクリエイティブプロデューサーを経て、2018年より現職。サイエンスアゴラ2021推進委員。

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池田 文人Ikeda Fumihito

北海道大学 高等教育推進機構 教授

京都大学理学部生物化学科を経て、NAIST情報科学研究科(自然言語処理学・認知科学)を修了。工学博士。1996年から(株)NTTデータ勤務。2001年より現職。「AIは何を問えるか?」をテーマに、問いの評価と創造について研究。問いを大切にするフィンランドの教育を広めるためムーミン物語を教材とした教養科目を開講。主な著書に『フィンランドの理科教育』(明石書店、共著)など。趣味は楽器演奏(Vn、Cb、P)とバドミントン。

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近藤 滋 Kondo Shigeru

大阪大学 大学院生命機能研究科 教授

京都大学医化学教室(本庶佑教授)で分子免疫学を学び学位取得(医科学博士)。1995年、本庶研助手の時に、魚の皮膚模様が「波」でできていることを自宅アパートの実験で発見。これが40年以上の間、実在が疑われていた「チューリング波」の証明となり、いきなり数理生物学者に転向。主な著書に『波紋と螺旋とフィボナッチ』(学研メディカル秀潤社)、『いきもののカタチ』(学研プラス)等。

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櫻井 翔 Sakurai Sho

電気通信大学大学院 情報理工学研究科 特任助教

2014年東京大学大学院工学系研究科先端学際工学専攻修了。博士(工学)。東京大学特任研究員、首都大学東京特任助教を経て、2016年より現職。専門はHCI(ヒューマン・コンピュータ・インタラクション)、VR、身体性認知科学。主に身体性の拡張・表現手法の研究に従事。マンガ家としても活動しており、主な作品に人工知能学会コンテンツ「教養知識としてのAI」がある。

https://www.ai-gakkai.or.jp/resource/ai_comics/

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菊田 隆一郎 Kikuta Ryuichiro

18歳/2022年1月より米国大学留学予定

2021年3月高校卒業、2022年1月よりニューヨーク大学で教育学を専攻。教育のスタイルに順応できず公立小学校を退学。不登校・転校を経験、学校教育が生徒の人生に大きな影響を与えることを身を以て感じる。原体験をもとに、高校生と大人が対話するイベントの企画や大学入学共通テスト記述式問題についての記者会見など、学生の目線で教育の課題解決に挑戦。現在はチームラボ株式会社でインターン生として学校建築プロジェクトに携わる。

プログラム

15:00

趣旨説明

15:10

各登壇者から話題提供

15:50

ディスカッション

出展レポート

セッションで話し合った未来像

それぞれの現場で想像力を以て対話が活性化し、科学と社会の間の対話が深まる未来像

セッションでの意見、論点

◆各登壇者からの話題提供

  • 想像力の火を燃やし続けることで、人から人へ想像力をつないでいきたい。
  • 現代は答えを出す力が求められているが、問いを立てる力が重要。
  • 研究者の仕事は、良い問いを出すこと。そのための想像力のプロセス。
  • VRは想像力を向上するきっかけをつくる技術。

◆想像力とは

  • 言葉と言葉のあいだの曖昧さを埋める力
  • 想像力=好奇心+既に存在する科学に対する理解
  • 感覚を変えると認知が変わる →想像力を向上するきっかけに
  • 想像力とは、いまここにないものと対話する能力

セッションで出たキーワード

想像力、問い、AI、好奇心

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