気候変動と人間活動に対する草原とゴビ砂漠のエコシステムレジリエンスを評価する統合モデリングのためのデジタルネットワークプラットフォームの開発
モンゴル国
山口大学
モンゴル科学院 数学デジタル技術研究所
令和7年(2025年度)
5年間
本研究は、環境に対して脆弱(ぜいじゃく)な生態系を持ち、国土の76パーセントが土地の劣化や砂漠化の影響を受けているモンゴルにおいて、気候変動や人間活動に対する草原やゴビ砂漠のエコシステムレジリエンスを総合的に評価するために、衛星データと現地観測データの統合によるセンシング技術開発とプラットフォーム開発による情報基盤、さらに生態系モニタリングのための統合レジリエンス指標開発を目的とする。具体的には、広大な中央アジアにおいて衛星データを利用した先駆的な情報提供サービスの開発を目指し、生態系の脆弱性評価に関する指標とモンゴルにおける科学的な政策や意思決定のためのツールを提供する。将来的には、鉱山開発による土地劣化、未舗装道路の使用にともなう裸地化範囲の拡大などに対する環境保全に配慮した、モンゴルの社会・経済の持続的発展に寄与するビジネスを創出することが期待される。
環境・エネルギー
(地球規模の環境課題)
未利用天然ゴムの種の持続的カスケード利用による地球温暖化およびプラスチック問題緩和策に関する研究
生物資源
遊牧民伝承に基づくモンゴル草原植物資源の有効活用による草地回復
環境・エネルギー
(カーボンニュートラル)
トンレサップ湖西部水田における広域的水田水管理システムの確立による温室効果ガス排出削減技術の開発と社会実装
環境・エネルギー
(カーボンニュートラル)
微細藻類による二酸化炭素の固定と資源化によるエネルギーおよび食料資源の持続的生産システムの創出