ハルク オゼネル
ボアジチ大学 カンデリ地震観測研究所 所長/教授トルコ共和国
海洋研究開発機構、東京大学、江戸川大学、兵庫県立大学
ボアジチ大学 カンデリ地震観測研究所(KOERI) 他
平成24年度(2012年度)
5年間
海底観測等の研究成果をシミュレーションで“見える化”する
トルコのマルマラ海地方は経済発展の中心地イスタンブールを含む人口密集地域だが、海底下に巨大地震の空白域があり、その東側に隣接する1999年のイズミット地震での被害状況を鑑みると、大きなリスクを抱えている。それにも拘わらず、トルコには耐震不適格など防災対策上の課題が今も多く残る。そこで、海底や周辺地域での地震観測と、シミュレーションによる災害リスクの可視化を行い、地方自治体等との「地域防災コミュニティ」構築やメディアを通じた情報発信等により、社会に防災対策の意識を根付かせる。
科学的根拠を基に防災教育を進展!日本の地震研究にも応用可能
トルコに既存の地震波・津波の即時解析の正確性・迅速性を高める。科学的根拠に基づく防災教育の進展により、国民の防災意識を向上させ、防災対策の共同提言により、トルコ全土への成果拡大を目指す。日本で想定される首都圏直下型地震や、東海・東南海・南海連動地震のメカニズムの解明にも資する。