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ブータンヒマラヤにおける氷河湖決壊洪水に関する研究

防災

ブータン王国

終了

ブータンヒマラヤにおける氷河湖決壊洪水に関する研究

地球温暖化がもたらす災害 ―
氷河湖決壊から「幸せの国」を守れ!

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研究代表者

    • 西村 浩一

      名古屋大学 大学院環境学研究科 教授
    • researchmap

相手国

ブータン王国

国内研究機関

宇宙航空研究開発機構、(株)地球システム科学

相手国研究機関

ブータン王国経済省地質鉱山局(DGM) 他

採択年度

平成20年度(2008年度)

研究期間(採択時)

3年間

研究課題の概要

世界にさきがけて、氷河湖決壊の科学的なアプローチ手法を開発
 近年ブータン及びネパールでは、地球温暖化の影響により氷河湖の決壊洪水が危惧されており、対策として衛星画像の解析による氷河湖の危険度評価を行っている。危険と評価した氷河湖へは実際に足を運び、周辺調査及び水深の測定をする。また、氷河湖をせき止めているモレーン*に着目し、その内部構造を解析した上で洪水のシミュレーションを実施し、ハザードマップの作成や早期警戒システムの構築を試みる。
*モレーン…氷河によって運ばれた石や砂利が堆積したもの。

日本の衛星の有効性を実証。決壊対策を世界規模に広げていく
 2010年11月時点でブータン国内の60%程度の氷河湖抽出・解析を終え、日本の地球観測衛星ALOSが解析に極めて有効なことを立証した。調査の結果、危険な氷河湖の数が予測より多い可能性が浮上し、具体的にどの氷河湖が危険か判定する材料を得た。この結果は、世界的な氷河湖決壊対策の重要性を示すものでもある。

研究実施風景

氷河湖を背にした集合写真

氷河湖を背にした集合写真

ブータンの研究者との打合せ

ブータンの研究者との打合せ

標高5300mの氷河湖の堤体に設置した自動気象観測器

標高5300mの氷河湖の堤体に設置した自動気象観測器。気温、降水量、積雪深など氷河の質量収支の検討に関わるデータを記録している。

ゴムボートを漕ぎだして水深の測定を行う。

標高5000mでの氷河湖調査。ゴムボートを漕ぎだして水深の測定を行うほか、湖の決壊をもたらす要因の有無、モレーンの強度などを調べる。

研究プロジェクトWEBサイト

プレスリリース

実施報告書

評価報告書

終了時評価報告書 追跡評価報告書

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