ウガンダ共和国
鹿児島大学
国立農業研究機構
令和7年(2025年度)
5年間
本研究は、ウガンダ共和国において、持続的な環境調和型コメ生産技術の開発に取り組み、食料問題と環境問題を同時に解決する方法を提案する。具体的には、株出し再生力に優れた水稲品種の選抜・育成および発芽促進技術などの適応によって、乾燥・冠水耐性などのレジリエンスを強化した多回収穫技術を開発し、生産量が増加する持続的で高収量な稲作モデルを確立する。また、AI農業ソリューションと衛星データ解析を統合したアプローチにより、肥培の管理方法や収穫の適切な時期の判断方法など、栽培管理技術の高度化を試みる。さらに、土地の劣化防止と炭素の貯留効果、好気的水管理によるメタンガスなどの発生抑制効果を実証して、温室効果ガス削減策を講じる。以上の開発技術の社会実装においては、農民参加型の栽培普及プログラムを取り入れ、普及手法の開発を行う。