

バドガー バツェツェグ
獣医学研究所 所長モンゴル国
帯広畜産大学
モンゴル生命科学大学、総合獣医庁、食料・農牧業・軽工業省、経済開発省、教育省、獣医学研究所
令和6年(2024年度)
5年間
モンゴルの動物検疫システムを強化し、コウ疫の病態や宿主域が変化する可能性を研究して病原体の性質を明らかにする。畜産現場では家畜の人工繁殖技術を専門とする獣医師を養成し、人工授精などの技術を駆使してウマの適切な繁殖管理を実現することでコウ疫の伝播を防ぐ。さらに関連政府機関に対しては、ウマの防疫、繁殖管理そしてコウ疫対策基準を提案し、制度面からもコウ疫の流行を阻止して撲滅への道を開く。
繁殖を適切に管理すれば家畜の生産性や健康が増進する。従って、コウ疫対策のための繁殖管理法はモンゴルのすべての家畜の繁殖管理体制を改善する第一歩となる。その結果、優れた家畜や畜産物を生産できれば同国の畜産業が振興して鉱業依存の経済から脱却することが期待される。