ナミビア共和国
龍谷大学、滋賀県立大学、名古屋大学、東北大学
ナミビア大学(UNAM)
平成23年度(2011年度)
5年間
異常気象の年でも一定の収穫量を確保できる農業を目指して
アフリカ南部には、洪水や干ばつで食糧不足に陥る地域が多く存在する。砂漠国のナミビアでも、雨期に出現する季節湿地の不安定な水環境が問題になっており、食糧確保のため現地農業を再構築する必要がある。そこで、洪水や干ばつの年でも常に一定の穀物生産ができるような新農法の考案に挑む。具体的には新たに導入した作物のイネと、現地主食であるヒエの一種(トウジンビエ)を混作し、必要な水の量と経済性を評価しながら新農法を構築する。
水と農業、湿地に関する様々なデータを分析し、モデル農法を普及
混作の適正な組み合わせと配置を探り、経済的な水利用を測る。湿地の水量や、作物の成長が洪水にどの程度依存しているか調査する。農民の生活向上を促す農法導入と水環境保全を両立し、季節湿地を最大限に活用した持続可能なモデル農法を南部アフリカに普及する。