鈴木 定彦
北海道大学 人獣共通感染症リサーチセンター 教授ザンビア共和国
鳥取大学、藤田保健衛生大学、帯広畜産大学
保健省大学研究教育病院(UTH)、ザンビア大学(UNZA)
平成20年度(2008年度)
4年間
感染拡大を防止する鍵は、迅速で正確な診断にあり
ザンビアにおける最も深刻な感染症の一つである結核は人獣共通の感染症で、治療薬に耐性を持つ場合もあることから感染拡大が危惧されている。また、もう一つの重要な感染症はマラリアであるが、トリパノソーマ症を含む様々な類似疾患がマラリアと誤診され、適切な治療がなされず死に至ることも問題となっている。これらの感染症の蔓延防止には、早期診断と適切な治療が肝要である。そこで、日本を中心に開発している高感度かつ迅速で低コストの診断システムを、結核とトリパノソーマ症へ応用することを目指し、同時にトリパノソーマ症の治療薬の探索を試みる。
診断法の開発に成功、治療薬の候補物質も多数発見!
研究の結果、地方の検査所でも実施可能な結核及びトリパノソーマ症の迅速な診断法の開発に成功した。さらにトリパノソーマ症の治療薬になりうる候補物質を300種類以上合成し、有効性の評価を行っている。これらの技術をザンビアに移転し、研究開発能力の向上を図る。
感染症
効果的な結核対策のためのヒトと病原菌のゲノム情報の統合的活用
環境・エネルギー
(地球規模の環境課題)
下痢リスク可視化によるアフリカ都市周縁地域の参加型水・衛生計画と水・衛生統計
生物資源
葯培養及びシチズンサイエンスによる即時的稲品種開発体制の構築
環境・エネルギー
(地球規模の環境課題)
カンボジアにおける大気汚染リスク管理プラットフォームの構築