SCIENCE AGORA

概要

企画タイトル ポストパンデミックが加速する新たな社会~Society5.0の観点から
Title Society 5.0: Renewal of Society Accelerated in the Post-Pandemic
企画概要 2016 年に策定された第 5 期科学技術基本計画では、サイバー空間とフィジカル空間の融合により、経済発展と社会的課題の解決を両立する、 人間中心の社会「Society 5.0」というコンセプトが掲げられ、様々な研究開発が進められてきました。 しかし、COVID-19パンデミックの影響下で、その実装(自動化やデジタル化)は、社会サービスの中に必ずしも十分落とし込まれていなかったことが指摘されています。 人間中心の柔軟で強靭な社会、回復力のある社会を実現するために、何が必要なのか。 今後重視する価値を含めありたい社会像と科学技術の貢献、産官学民に求められる連携を模索します。
出展者名 科学技術振興機構
Exhibitor Japan Science and Technology Agency (JST)
企画番号 1603
配信日時 11月16 日(月)16:00-17:30
登壇者プロフィール
    <パネリスト・五十音順>
    木村 康則
    科学技術振興機構 研究開発戦略センター(CRDS)上席フェロー
    1981年富士通(株)入社。第五世代コンピュータ、京スーパーコンピュータなどコンピュータシステムの研究開発を経て、米国駐在。 シリコンバレーにて研究マネジメントと研究成果の事業化に従事。2017年よりJST/CRDS 上席フェロー。 2019年より産業技術総合研究所上席イノベーションコーディネーター。博士(工学)。

    楠 正憲
    Japan Digital Design株式会社CTO
    インターネット総合研究所、マイクロソフト、ヤフーを経て2017年からJapan Digital Design CTO。 2011年から内閣官房 番号制度推進管理補佐官、2012年から政府CIO補佐官に任用され、マイナンバー制度を支える情報システム基盤の構築に従事、 新型コロナ感染症対策では特別定額給付金オンライン申請、接触確認アプリ等に携わる。

    熊谷 晋一郎
    東京大学 先端科学技術研究センター 准教授
    小児科医、脳性まひ当事者。大学病院の小児科・小児心臓科での勤務、東京大学大学院医学系研究科博士課程での研究を経て現職。 さまざまな困り事を抱える本人が仲間とともにこれを研究していく「当事者研究」を実践している。

    武藤 裕美
    日本電気株式会社 交通・物流ソリューション事業部 ソリューション推進部 部内部長
    NECにSEとして入社。デマンドチェーンマネジメントや物流関連のシステム開発を担当。 その後、営業職へ転換。主に物流会社を担当し、情報システムから現場系のシステムまで幅広く対応。現在はその経験を活かし、ロジスティクス分野の事業企画に従事。


    <モデレーター>
    サリー楓
    日建設計NAD室コンサルタント/サイエンスアゴラ2020推進委員
    国内外のデザインファームを経験後、ブランディングコンサルタントとして独立。 2017年より女性として生活。日建設計を拠点に建築や事業の提案を行う傍らトランスジェンダー当事者としてLGBTQに関する講演を行う。


    木村康則
    (科学技術振興機構 研究開発戦略センター(CRDS)上席フェロー)


    楠正憲
    (Japan Digital Design株式会社CTO)


    熊谷晋一郎
    (東京大学 先端科学技術研究センター 准教授)


    武藤裕美
    (日本電気株式会社 交通・物流ソリューション事業部 ソリューション推進部 部内部長)


    サリー楓
    (日建設計NAD室コンサルタント/サイエンスアゴラ2020推進委員)

プログラム
  • 16:00 オープニング
  • 16:05 パネリスト講演
  • 16:55 ディスカッション
  • 17:25 総括

出展レポート

出展企画内で行われた対話の内容や今後の活動における課題や展望

次の提案・課題が提示された。
・Society5.0に漸進力のある、信頼できる社会のコンセプトを組み込むことが必要
・デジタル政府に向けて、調達に制限がある中ステークホルダーをどう巻き込むか、住民システムの縦割りが課題、国と自治体の役割分担も必要。
・サプライチェーンの最適化に向けてデータの共有が課題、そのためのビジョン共有が必要
・障害者の当事者研究から示唆される共同創造の重要性はSociety5.0の実現にも不可欠
・アフターコロナは産学官民を超えた協力関係から新しい価値が生まれ始めた時では。
後半の議論:
・平時には最適なことが非常時に問題になる、効率性とトレードオフとなるが冗長性が必要
・コロナを受けて、データの連携の重要性は共通理解になった、次はいかに知恵を集めていくかが課題
・平時から仲間の外とも信頼性を確保していくことが必要

各登壇者の活動における今後の展望は以下の通り示されました。
・官民がつながりをつくり、共に議論をしていくこと
・データの利用においては、本人の納得性が必要
・人材の流動性の確保
・アカデミアの文化に多様性を包摂していくこと
・官民の協働のもとでの業界共通のルールメイキング

関連企画

未来社会に関する企画

1501 開幕セッション

1508 アゴラ市民会議「人と人の間はテクノロジーでつなげるか ~ポストコロナ社会における人間らしいLifeのゆくえ」

1702 地球の生命に光を当て、そして守る

1706 ”人類学発想”で未来を構想する

1800 2020グローバルイノベーションサミット2020 1日目

1807 昆虫食シンポジウム2020@サイエンスアゴラ

1900 2020グローバルイノベーションサミット2020 2日目

1904 ”未来の兆し”のとらえ方と活用~企業における実践事例

2103 デザインシンキング!若い世代が社会問題を「自分ごと」で捉えよう! ~2025年のデジタル介護へ~

2105 NEC未来創造会議

2108 インフラを知って、インフラキャラクターを作ろう!

2207 食べる?食べない?ゲノム編集マダイ

Y-05 遺伝学的検査が家にやってくる!?(オンライン版)

Y-13 Genetic Cafe 〜遺伝を知ろう!〜

Y-15 ILCで変わる未来のLife

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