SCIENCE AGORA

概要

企画タイトル アゴラ市民会議「人と人の間はテクノロジーでつなげるか ~ポストコロナ社会における人間らしいLifeのゆくえ」
Title Agora citizen meeting
企画概要 全体テーマ「Life」を受けて、コロナをめぐる社会状況の中でも特に、人との直接の接触を回避しようとする新たな生活様式へのシフトに注目し、接触を代替するテクノロジーと人間の関係を探っていきます。 ポストコロナ社会のなかで、人と人はこれからどのようにしてつながり、関係を築き、Life(生活/生命)を次世代につないでいけるか。 私たちが望む「人間らしいLife」とは何か、という問いを基底に置きながら、今後のイノベーションの方向性を視聴者とともに議論します。
出展者名 科学技術振興機構 「科学と社会」推進部、日本科学未来館
Exhibitor Japan Science and Technology Agency (JST)/ Miraikan
企画番号 1508
配信日時 11月15日(日)16:00-18:00
登壇者プロフィール
    駒井 章治【モデレーター】
    1970年生まれ。東京国際工科専門職大学 工科学部情報 工学科 教授、サイエンスアゴラ2020推進委員会委員長。
    専門は神経科学。科学者全員が活躍できるチャンスのある社会を目指す。日本学術会議若手アカデミー委員会委員長や Global Young Academy のExecutive Committee 委員を歴任。

    森 正弥
    1975年生まれ。デロイトトーマツコンサルティング合同会社 / デロイトデジタル 執行役員、東北大学特任教授。日本ディープラーニング協会 顧問。
    1998年よりアクセンチュア株式会社にて先端技術リードを務め、USの研究所展開プロジェクトに従事。 2006年より楽天株式会社にて執行役員 兼 楽天技術研究所代表として世界5ヵ国7拠点での研究開発を統括。2020年より現職。 データ・AI活用全般を得意とし、DX組織構築・推進を指揮した経験も活かした企業・産業支援を行う。

    太田 博樹
    1968年生まれ。東京大学 大学院理学系研究科 生物科学専攻 教授。
    専門はゲノム人類学。1997年東京大学にて博士(理学)取得。 「ヒトとはどんな生物か?」という根源的な問いに挑戦し、さらに、ヒトゲノム情報の安全かつ正しい活用に役立つ学問を目指す。 主な著作に『ヒトは病気とともに進化した』 (勁草書房)、『遺伝人類学入門 ──チンギス・ハンのDNAは何を語るか 』(ちくま新書)など。

    伊藤 亜紗
    1979年生まれ。東京工業大学 科学技術創成研究院 未来の人類研究センター長、同大学リベラルアーツ研究教育院准教授。専門は美学、現代アート。 もともと生物学者を目指していたが、大学三年次より文系に転向。 東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了(文学博士)。 主な著作に『目の見えない人は世界をどう見ているのか』(光文社)、『どもる体』(医学書院)、『手の倫理』(講談社)など。


    駒井章治


    森正弥


    太田博樹


    伊藤亜紗

プログラム
  • 16:00~16:05 業務連絡、接続確認等
  • 16:05~16:55 テーマの紹介・登壇者4名からの話題提供
  • 16:55~17:45 参加者からのコメントを元にディスカッション
  • 17:45~18:00 まとめ

出展レポート

出展企画内で行われた対話の内容や今後の活動における課題や展望

・テクノロジーはスペース(空間)を持っている。完璧ではないものを前にして、人間の補完する力が生まれる。テクノロジーが先回りしてやってあげる、を繰り返すと、人間の補完する力が失われていく。非完結のテクノロジーがあってもよい。
・“隙間を埋める”概念はとても大切で、間や隙間をつくっていく必要がある。テクノロジーの距離感のなさには、隙間のデザインが欠けている。
・セッション開始時のアンケートで、「人とのつながりが弱まった」「強くなった」の回答が同数だったのは印象的。多面性があって面白いし、その多面性を見落としてはいけない。
・オンラインテクノロジーは二項対立しか提示できていない、現状はハイブリッド式だとうまくいかない。スペクトラムに繋げられるようになるとよい。

・本セッションでは、視聴者からの感想にもあったように「あらゆるモノゴトには多面性があり、様々な視点で見る客観的な姿勢が重要である」ことを提起した。
・ある問題について、多様な立場の人が多様な観点から、視聴者と共に議論する「アゴラ市民会議」のスタイルは発展途上であり、引き続き形態をブラッシュアップしていきたい。

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