英国
政府ポータルサイト(GOV.UK)
CST、首相宛書簡で英国化学産業の安定と成長に向けて提言
Achieving stability and growth in the UK chemical sector(2026年8月25日付、科学技術会議(CST)の標記発表の概要は以下のとおり)
化学産業は戦略的に重要であるにもかかわらず、長期的な衰退傾向にある。高いエネルギーコスト、インフラの老朽化、イノベーションへの投資不足は世界的な課題である。英国では、規制の複雑さ、政策の不安定さ、長期的戦略の欠如が、こうした問題をさらに深刻にしている。
政府は産業界と連携して投資とイノベーションを促進し、再工業化を支援するとともに、重要な能力を保護し、高技能職を創出して、成長を牽引すべきである。これは、重要化学品レジリエンス基金(Critical Chemicals Resilience Fund)のような措置を基盤として進めるべきである。こうした条件を整えるため、CSTは次の2つの提言を行う。
提言1:英国の重要な化学品関連能力を保護し、将来のイノベーションを実現する責任を負う大臣を任命すべきである。同大臣には化学産業に関する政府横断的な政策を調整する権限を付与する。
提言2:政府は今後12ヶ月以内に、英国化学産業に関する明確な長期ロードマップを策定すべきである。
政府は、上記ロードマップを通じて以下の5つの優先課題に取り組むべきである。
- 国家安全保障、強靭性、成長のために英国が必要とする化学品関連能力とサプライチェーンを明確にし、国内能力が不可欠な領域と、国際供給の多様化、戦略的パートナーシップ、備蓄、代替によってニーズを確実に満たせる領域を特定する。
- エネルギー、原料、インフラ、技能、資金、規制、国際市場への依存関係を含め、これらの能力の存続可能性を評価し、介入策について戦略的な選択を行う。
- 競争力が高く、低炭素で、より循環型の産業へ移行するための信頼できる道筋を策定する。
- イノベーションと投資に適した条件を整える。
- 人々と環境を保護しつつ、イノベーションと競争力を支える適切な規制枠組みを構築する。
[DW編集局]