本研究領域は、糖タンパク質、糖脂質、プロテオグリカンといった生体分子群の有する糖鎖の新たな生物機能を解明し、その利用技術を探索するための研究を対象とするものです。
具体的には、脳神経機能、形態形成、分化における糖鎖の役割と制御のメカニズム等の新しい機能の解明や応用の可能性を開拓する研究、糖鎖の改変によるガンの浸潤転移の制御や感染防止、免疫機能制御の手法探索等の診断、治療、予防への応用を指向する研究、あるいは、糖鎖研究に広く用いられることが期待される糖鎖の超微量解析技術、情報伝達のダイナミックな状況を可視化する技術の実現を目指す研究等が含まれます。
(所属・役職は、平成18年12月時点のものです。)
□伊藤 幸成 ((独)理化学研究所伊藤細胞制御化学研究室 主任研究員)
「糖タンパク質の品質管理における糖鎖機能の解明」 (250kb)
□神奈木 玲児 (愛知県がんセンター研究所分子病態学部 部長)
「癌の進展における細胞接着性機能糖鎖の解明」 (355kb)
□木曽 真 (岐阜大学応用生物科学部 教授)
「感染と共生を制御する糖鎖医薬品の基盤研究」 (1,503kb)
□小山 信人 (タカラバイオ(株)臨床開発部 部長)
「糖鎖構造の制御によるがん及びウイルス疾患の予防法及び治療法の開発」 (362kb)
□鈴木 康夫 (中部大学生命健康科学部 教授)
「ウイルス感染における糖鎖機能の解明と創薬への応用」 (345kb)
□西原 祥子 (創価大学工学部 教授)
「RNAi法による糖鎖機能解明と利用技術の開発」 (332kb)
□伊藤 孝司 (徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部 教授)
「糖鎖機能を利用した組換えリソソーム酵素の脳内補充療法の開発」 (362kb)
□井ノ口 仁一 (東北薬科大学分子生体膜研究所 教授)
「マイクロドメイン機能異常にもとづく2型糖尿病の病態解明」 (405kb)
□中田 博 (京都産業大学 副学長/工学部 教授)
「担癌状態におけるムチンを介した免疫能の変化の解析と応用」 (288kb)
□野村 一也 (九州大学大学院理学研究院生物科学部門 助教授)
「遺伝子破壊による糖鎖機能の戦略的解明」 (285kb)
□宮城 妙子 (宮城県立がんセンター研究所 所長・生化学部長)
「がんや糖尿病等におけるシアリダーゼ異常の機構解明と制御」 (188kb)
□山口 陽子 (東海大学工学部(糖鎖工学研究施設) 教授)
「糖鎖構造特異的単鎖抗体ライブラリーの構築」 (242kb)
□木下 タロウ (大阪大学微生物病研究所 所長・教授)
「糖鎖の動態一機能相関への統合的アプローチ」 (408kb)
□鍔田 武志 (東京医科歯科大学大学院疾患生命科学研究部 教授)
「糖鎖シグナルによる獲得免疫応答制御の解明と疾患制御への応用」 (257kb)
□平林 義雄 ((独)理化学研究所脳科学総合研究センター ユニットリーダー)
「糖修飾システムによる神経機能の発現・制御」 (299kb)
□本家 孝一 (高知大学医学部 副学長・教授)
「病態における膜マイクロドメイン糖鎖機能の解明」 (286kb)
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