本研究領域は、異種材料・異種物質状態間の界面をナノスケールの視点で扱う研究分野が集結することによりナノ界面機能に関する横断的な知識を獲得するとともに、これを基盤としたナノレベルでの理論解析や構造制御により飛躍的な高機能を有する革新的材料、デバイス、技術の創出を目指すものです。
具体的な研究対象としては、エレクトロニクス、エネルギー変換用デバイスにおける有機材料と金属・半導体などとの界面、環境浄化触媒や機能制御膜などにおける表面・界面、ナノバイオ医療用の生体材料と人工物との界面などが対象となります。さらには、物質・材料の生成プロセスを利用した、または、ソフト構造体を鋳型とした無機系物質のナノ構造体の創製なども機能界面の利用という視点で研究対象に含まれます。また、ナノスケール材料の生体安全性に関する知見の蓄積、例えば、ナノ粒子の細胞膜上での挙動なども主要な研究の方向性の一つです。
(所属・役職は、平成18年12月時点のものです。)
□稲垣 伸二 ((株)豊田中央研究所フロンティア研究部門 主席研究員)
「有機シリカハイブリッド材料のナノ構造制御と機能創出」 (373kb)
□尾嶋 正治 (東京大学大学院工学系研究科 教授)
「超高輝度放射光機能界面解析・制御ステーション」 (516kb)
□川崎 雅司 (東北大学金属材料研究所 教授)
「酸化物・有機分子の界面科学とデバイス学理の構築」 (468kb)
□北川 宏 (九州大学大学院理学研究院 教授)
「錯体プロトニクスの創成と集積機能ナノ界面システムの開発」 (274kb)
□春田 正毅 (首都大学東京大学院都市環境科学研究科 教授)
「異種物質との接合を利用した金クラスター触媒の機能設計」 (267kb)
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