本研究領域は、生命システムの動作原理の解明を目指して、新しい視点に立った解析基盤技術を創出し、生体の多様な機能分子の相互作用と作用機序を統合的に解析して、動的な生体情報の発現における基本原理の理解を目指す研究を対象とします。
具体的には、近年の飛躍的に解析が進んだ遺伝情報や機能分子の集合体の理解をもとに、細胞内、細胞間、個体レベルの情報ネットワークの機能発現の機構、例えば生体情報に特徴的な非線形で動的な反応機構などを、新しい視点に立って解析を進めることによって生命システムの統合的な理解をはかる研究を対象とします。
さらには、生体情報の発現の数理モデル化や新しい解析技術の開発など基盤技術の創成を目指した研究も対象としますが、生命現象の実験的解析と融合した研究を重視するものです。
(所属・役職は、平成18年12月時点のものです。)
□上村 匡 (京都大学大学院生命科学研究科 教授)
「器官のグローバルな非対称性と一細胞の極性をつなぐ機構の解明」 (168kb)
□影山 龍一郎 (京都大学ウイルス研究所 所長)
「短周期遺伝子発現リズムの動作原理」 (172kb)
□黒田 真也 (東京大学大学院理学系研究科 教授)
「シグナル伝達機構の情報コーディング」 (265kb)
□濱田 博司 (大阪大学大学院生命機能研究科 教授)
「生物の極性が生じる機構」 (197kb)
□森 郁恵 (名古屋大学大学院理学研究科 教授)
「行動を規定する神経回路システム動態の研究」 (180kb)
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