その言い方が人を怒らせる
ことばの危機管理術
加藤重弘
ちくま新書 2009年
「日本人の日本語は変だ」と言われて久しい。また、気にせず不用意に話した言葉で、相手の気分を悪くさせてしまうことや、話の内容が意図しない別の意味に解釈をされることに驚くことが多い。
この書では、「誤解されることば」、「ロゴスとパドスの違い」、「読むべき空気と読まざるべき空気」、「敬語より配慮」などについて、ていねいに解説されており、納得することが多い。この書を読んで、今までの不用意な発言を反省させられるとともに、わかりやすく表現が出来ればと自らに期待している。
(小林悦夫:財団法人ひょうご環境創造協会 顧問)