言説化の取り組み
DISCOURS
ELSIプログラムでは、研究開発の推進において、参画する自然科学や人文・社会科学の研究者、技術開発者、社会の関与者など多様なメンバー間で、「生命や人・社会の根源的価値に関わる共通課題」(問い) を探索し、継続的に議論を重ねることを求めています。
この議論では、人や社会の善きあり方に関わる諸概念の視座から、研究開発の問いの立て方を検討したり、実践や成果の意義を批判的に評価する営みを通して、ELSIが内包する課題とそれに対する応答を言語化、表象化していく作業が必要になります。それは、対象とする科学技術が目指す社会のあり方の是非や、実現しようとしている価値、科学技術がもたらす問題の責任の所在など、ELSI/RRIの取り組みが真に人類にとって価値のある社会の実現につながるための問いを立て、それに関わる思索の言語化に挑戦することでもあります。
本プログラムではこの活動を「根源的価値の探求と言説化の取り組み」と呼び、プログラムの全体構想を支える基盤として位置づけています。
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RInCAジャーナル
プログラムでは年刊誌「RInCAジャーナル」を発行しています
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RInCAエッセイ集
さまざまな視点からELSI/RRIを考えるヒントとなるエッセイ集
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ELSIキーワードマップ 根源的な問いの言説化に向けて
各プロジェクトの根源的な問いを探求するインタビューの結果を分析し、論点を可視化したELSIキーワードマップを作成しています
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インタビュー「明日の意思決定のために ―哲学と公衆衛生のELSIのためのアーカイブ」
児玉 聡(京都大学 大学院文学研究科 准教授)
2021年4月 -
インタビュー「メディア分析で読み解く専門知と社会の関係」
田中 幹人(早稲田大学 政治経済学術院 教授)
2021年4月 -
インタビュー「社会の『距離』をデザインすることによる感染症対策」
林 良嗣(中部大学 持続発展・スマートシティ国際研究センター 卓越教授)
2021年4月 -
インタビュー「公衆衛生とプライバシーの均衡点を探る ―科学技術の可能性と個人データの利活用」
米村 滋人(東京大学 大学院法学政治学研究科 教授)
2021年4月 -
特別鼎談「これからの科学技術と人・社会の関係とは」
濵口 道成 (JST 理事長)・唐沢 かおり (RInCAプログラム総括/東京大学 教授)・小林 傳司 (JST-RISTEX センター長)
2021年4月