第6回「自動運転とトラスト」
開催日程
2025年9月22日(月) 9:30~12:00
開催形態
オンライン(Zoomウェビナー)
開催趣旨
デジタル化の進展につれて、バーチャルな空間にも人間関係が広がり、AIのような複雑な技術を用いたシステムへの依存が高まり、だます技術も高度化してしまいました。その結果、デジタル社会と言われる今日において、社会におけるトラスト(信頼)関係にほころびが見られます。この問題は、自動運転車、AIエージェント、生成AI、メタバースなどの新技術・新サービスの社会受容を左右するとともに、フェイク・偽装・なりすましなどによる詐欺・犯罪の懸念を高めています。このような問題意識から、JST CRDSでは総合知による取り組みの必要性を提言し、様々な分野に広がるトラスト研究の間の分野横断的な議論・連携の機会として「連続シンポジウム」を企画しました。
その公開第6回では「自動運転とトラスト」をテーマとして取り上げます。自動運転技術は急速に発展し、社会実装に向けた取り組みが世界各地で加速していますが、その普及には安全性・信頼性の確保と、人間による信頼・受容の両面が不可欠です。そこで、今回のシンポジウムでは、ソフトウェア工学の観点と、ヒューマンファクターの観点を中心に、技術と人間の両面から「信頼される自動運転」について考えます。それらの観点から2名の専門家に講演いただき、ディスカッサントとしてさらに2名の専門家を招いて総合討論を行います。
プログラム
9:30~9:45 | 開催趣旨説明 福島 俊一(科学技術振興機構 研究開発戦略センター) |
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9:45~10:15 | 講演1「自動運転におけるデータ駆動型AIに対する安全性の考え方」 石川 冬樹(国立情報学研究所) |
10:15~10:45 | 講演2「システムに対する人間の信頼感:自動車の自動運転の場合」 伊藤 誠(筑波大学) |
10:45~12:00 | 質疑・総合討論 モデレータ:福島 俊一 パネリスト:石川 冬樹、伊藤 誠 ディスカッサント:高橋 信(東北大学)、桑島 洋(デンソー) |
講演概要
(1)石川 冬樹「自動運転におけるデータ駆動型AIに対する安全性の考え方」
深層学習技術の進展を受け、データ駆動型AI技術を自動運転に活用する際の安全性の保証・論証について活発な議論が行われてきました。本講演では、関連する標準も議論しつつ、基本的な考え方と最近の動向について議論します。
(2)伊藤 誠「システムに対する人間の信頼感:自動車の自動運転の場合」
自動化システムへの人間の信頼感について、自動車の自動運転を題材として、講演者が考える基本的構造を紹介します。また、いくつかの研究事例を織り交ぜながら、過信・不信にかかわる心理的メカニズムについての考察をします。
参加申込方法
- 事前登録制(参加無料)
こちらの 「参加登録受付フォーム」からご登録ください。 - 参加登録受付期限:2025年9月19日(金) 13:00
主催
国⽴研究開発法⼈科学技術振興機構(JST)研究開発戦略センター(CRDS)
問い合わせ窓口
福島 俊一(JST CRDSフェロー)