技術領域

グリーンバイオテクノロジー領域

プログラムオフィサー(PO)

江面 浩

江面 浩

筑波大学 生命環境系 特任教授

技術領域の概要

本技術領域では、森林・農地・海洋などの自然環境における温室効果ガスの発生抑制・固定化・資源化を可能にする、低環境負荷な産業プロセスの創出に向け、バイオテクノロジーを活用した技術開発を目指します。具体的には、さまざまな生物が複雑に関わり合って存在しており未解明の部分が多い複合生物系における共生関係の機序解明や、共生メカニズムに基づく植物・微生物機能の活用法の確立などを目指します。そのため、作用機序の解明に向けた従来の手法を凌駕するハイスループット分析技術や、微生物・植物の機能を最大化する新奇なゲノム編集技術・育種技術、およびそれらの機能を活用して温室効果ガス排出量を削減しつつ食料生産も可能とする技術などの開発を推進します。

研究開発課題

スモールフェーズ

2023年度採択 概要 報告書 研究期間(年度)
作物改良を駆動力に作物×微生物叢ホロビオントを機能向上させる新たな育種法の開発
岩田 洋佳
(PDF:880KB) 年次報告書等 2023~2026
変動環境適応型の共生窒素固定作物の開発
壽崎 拓哉
(PDF:666KB) 年次報告書等 2023~2026
イネ-微生物複合系の最適化による水田メタンの革新的排出削減
常田 岳志
(PDF:843KB) 年次報告書等 2023~2026
糸状菌の二次代謝物を活用した植物成長促進技術の開発
晝間 敬
(PDF:0.98MB) 年次報告書等 2023~2026
新規シス配列同定技術による実用植物の育種革新
藤原 すみれ
(PDF:799KB) 年次報告書等 2023~2026
アミノ酸環二量化バイオが拓く機能性材料・化学品
桝尾 俊介
(PDF:837KB) 年次報告書等 2023~2026
2024年度採択 概要 報告書 研究期間(年度)
花芽形成をしない高バイオマス稲の品種化技術開発
井澤 毅
(PDF:764KB) - 2024~2027
バイオとケミカルが調和するカーボンリサイクル型化学品生産技術
加藤 淳也
(PDF:506KB) - 2024~2027
高CO2固定化能を有する菌根共生系の開発
齋藤 勝晴
(PDF:619KB) - 2024~2027
コドンと翻訳装置の最適化による育種技術の開発
三輪 京子
(PDF:695KB) - 2024~2027

フィージビリティスタディ(FS)課題

2024年度採択 研究期間(年度)
スーパーRubiscoによる高光合成植物の育種
島田 裕士
2024~2025
海洋バイオマスからPHA一貫生産技術の確立
高須賀 太一
2024~2025
細菌由来小分子メディエーターを活用した細菌叢制御技術の創出
吉村 彩
2024~2025

所属・職名は、研究者がresearchmapに登録した情報をそのまま表示しています。(詳細はこちら
researchmapの登録状況により、情報が最新ではない、あるいは空白に見える場合があります。
また、インターネット接続がない状態では表示されません。

領域アドバイザー(AD)

(五十音順)
氏名 所属・役職
市川 夏子 製品評価技術基盤機構バイオテクノロジーセンター計画課 課長
鎌形 洋一 産業技術総合研究所生命工学領域 招聘研究員
川口 正代司 自然科学研究機構基礎生物学研究所共生システム研究部門/総合研究大学院大学先端学術院 教授
菊池 康紀 東京大学未来ビジョン研究センター 教授
黒川 顕 国立遺伝学研究所情報研究系 教授
酒井 隆子 玉川大学学術研究所 特別研究員
辻本 壽 鳥取大学乾燥地研究センター 特任教授
西山 真 東京大学大学院農学生命科学研究科附属アグロバイオテクノロジー研究センター 教授
服部 亮 ロート製薬株式会社経営企画部 担当部長
福崎 英一郎 大阪大学大学院工学研究科 教授
本橋 令子 静岡大学農学部 教授

トピックス

2025年 4月11日
[晝間課題] 東京大学 晝間敬 准教授らが研究成果を発表しました
「共生菌が「悪者」になるメカニズム~植物内生菌が潜在的に有する病原性発現機構の解明~」
JSTプレスリリース