ELSIキーワードマップ Ver.2.0

科学技術と人・社会との<よりよい>関係とは?

キーワードマップ:便利さや快適さは公平に与えられている?

自動車やPCを使いこなすといった物理的な移動のしやすさや情報の入手しやすさはもちろん、そうした製品を購入できるかどうか、さらにはそうした技術そのものを知っているかどうかという点で、あらゆる人々が等しく科学技術の恩恵を受けられているわけではありません。誰がどこまで支援し、どこまで格差が縮小されれば公平といえるのでしょうか。一方、こうした社会は非常に平板的で、その場所の地理や歴史、文化、人々の差異や選好を尊重しないおそれも考えられます。特定の知識や技術、資源にアクセスしない自由があり、その選択肢が確保されるにはどのようにしたらよいでしょうか。

多様な人々の包摂

新しい技術を利用することが難しかったり、その技術によって大きな影響を受けやすかったりする社会的弱者やマイノリティを含めた様々なステークホルダーや一般市民がデザインや開発、普及に関与できること

場所的・経済的・世代的格差

移動手段や仮想空間の発展による都市と地方や、気候変動をめぐる現在の受益者と将来の被害者など、場所や貧富、世代をめぐる格差の縮小や拡大、あるいは対立軸そのものを捉え直すこと

アクセスしない自由

遺伝情報などを知らないでいる権利と同様に、新しい知識や技術、資源を活用せず、あえてこれまでの生活様式やプライバシーを追求したいという個人の意識や選好を尊重すること

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