ELSIキーワードマップ Ver.2.0

科学技術と人・社会との<よりよい>関係とは?

キーワードマップ:人間らしい生き方ってなに?動物やAIとはどう違う?

科学技術が発展すればするほど、人は動物やAIなどとの関係性の揺らぎに直面し、道義的責任を果たすべき存在として、あるいは言葉を語る存在としての人のあり方が問われるようになっています。人間の知性の結晶としての科学技術は資本主義とともに人々の欲望を加速させ、逆に他人や知性、未来に対して反発的な感情を持たせることもあります。科学技術はこうした個人や社会とどのように折り合いをつけていくことができるでしょうか。科学技術や社会そのものも大きく変化する現代にあって、人間らしい生き方とはどのようなものでしょうか。

人工物に対する感情

人間の言動を模した人工知能やロボット、自動運転車などが人々にもたらす愉しみや癒し、反感や嫌悪、忌避感といった新たな感情のこと

痛みや苦しみの意義と解放

人々の生活や労働、移動において人間や動物の抱える痛みや苦しみに意味を持たせたり、それらを抑制・除去したりすることで別の主体や別の種類として生じる痛みや苦しみを想起・緩和させること

能力や権利の過剰

技術や社会の発展に伴い個人が持ちうる能力や権利が大きくなり、個人が社会に与える影響が即時的で多大になることで、欲望の実現や資源の収奪・消費に抑制が効かなくなること

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