ELSIキーワードマップ Ver.2.0

科学技術と人・社会との<よりよい>関係とは?

キーワードマップ:状況・時代・人によって変わる言葉の意味や価値ってなに?

これまでの意思決定や議論においてどのようなことが重視され、どのようなことが見落とされてきたかについて、そこで使われてきた言葉の意味や価値について注目することは重要です。現在の問題に対し、過去の教訓や失敗事例、時間とともに変化する人々の多様な語りから何を学べるでしょうか。また、言葉として語りえないものや、未来に対する語りの限界や可能性をどのように意識し、科学技術と社会の関係をよりよいものにできるでしょうか。

過去の言説との接続

過去になされた意思決定や社会的・倫理的な議論を現在でも参照したり、事故や災害の経験など時間とともに変わる語りや、時間が経って出せる語りを継承したりすること

言葉のズレへの意識

専門性や価値の異なる人々の間に生じる言葉遣いやその背景にある世界観の違いを意識し、対話や協働が可能となるための調整をすることや、そのための言葉づくりをしていくこと

語りのダイナミクス

SNS上などにおける同質的な語りの増幅や強い語りによる回収がある一方、曖昧であることや成熟していない語り、個人的な経験から来る実感を持った語りなど、語りの持つ《いま・ここで》の性質のこと

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