2022年度版 ELSIキーワードマップ

ELSIキーワードマップ

ELSIキーワードマップ(初稿) キーワード解説

マップ作成の目的・方法について

「ELSIキーワードマップ」は、各プロジェクトの言説化の取り組みに活用されることを前提として、当該研究テーマに関わる研究コミュニティやステークホルダーにも広く発信し、「生命や人・社会の根源的価値に関わる共通課題」(根源的問い)の問題提起を視覚的に伝えることを目的としています。

ELSIプログラムでは、根源的価値に対する問いの探求と言説化のために、採択プロジェクトに対し、毎年1回インタビューを行ってきました。そのインタビュー結果から質的データ分析により論点を抽出し、マインドマップソフトウェアを用いてマップ化、さらに言説化チームによる議論を経て根源的問いの構造化やキーワードの選定、マップの見直しを行い、「ELSIキーワードマップ」を作成しました。

※2022年度作成ELSIキーワードマップ:2020年度採択プロジェクト2回(2020年度・2021年度開催)、2021年度採択プロジェクト1回(2021年度開催)分の分析結果

マップの構造について

「ELSIキーワードマップ」(初稿)は3つの階層を持っています。

凡例:キーワード第1の階層はプロジェクトのインタビューから抽出した21の【キーワード】であり、マップ上では白の長丸に青字で示されています。これは本プログラムにおける議論で鍵となる言葉であり、以下にその定義があります。


凡例:根源的問い第2の階層は、紺色の丸に白字で書かれた7つの【根源的問い】です。これは人類が求める普遍的な価値、生命や人・社会の善きあり方に関わるもので、以下では問題の背景とともにいくつかの具体的な問いを記述しています。


凡例:領域第3の階層は根源的問いの【領域】であり、「科学技術の将来」、「個人の生き方と意識」、そして「新たな社会のあり方」という3つの領域は、それぞれ異なる色の背景としてアメーバ状に配置されています。

マップの使い方

このELSIキーワードマップでは、それぞれの【根源的問い】の周りに関係する3つの【キーワード】が配置されています。

しかし各キーワードが1つの問いだけに関係しているわけではありません。同様に、【根源的問い】と【領域】も対応関係が重なり合っています。

また、今後の各プロジェクトの発展や、新たな採択プロジェクトの参画により、マップの要素や要素間の関係性は変化していくことが考えられます。

したがって、このELSIキーワードマップは現段階でのプログラムにおける言説化の到達点を可視化したものであり、【根源的問い】をめぐる深さとともに、その複雑性や不確実性を持ったダイナミクスを表しているといえます。


このマップは、①ELSIプログラムによるプロジェクト横断的な問いの思索のプロセスの記録として、②各プロジェクト内で論点や問いを発見し議論を深めていくツールとして、そして③問いをめぐるステークホルダーや社会との対話や協働のための素材として、活用していくことが期待されます。

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