ELSIキーワードマップ Ver.2.0

科学技術と人・社会との<よりよい>関係とは?

キーワードマップ:未来に対してどう責任をとることができるの?

日本語の「責任」という言葉は重たく、どうしてもそれによって罰を受けるというイメージがあります。そのため、自己責任という言葉も他人を責める際に使われがちです。個人を罰するためではなく、過去の過ちを明確にして、将来それが起きないようなシステムを作ることが専門家の新たな責任となるでしょうか。次世代の人々や社会に対して何ができるかを考えることは、現代の人々の未来に対する責任かもしれませんが、この考え方そのものが今の倫理観に基づいたものだとすると、何が適当な考え方といえるでしょうか。

安全の社会的許容

他国と比較して非常に高い安全性が求められる日本において、新規の技術や事象に対するリスクを個人としてではなく、法規制や、関係者間の合意形成によって受容していく仕組みのこと

未知に対するリスク

人類の存亡も含め、科学技術の発展や環境・社会の変化によって出現する新たな人工物や生命体が人々のウェルビーイングや財産、アイデンティティに予測不能な危害や脅威を与える可能性のこと

倫理の世代的変化

若年層やまだ生まれていない将来世代の利益や権利、価値や生存可能性に配慮するという現代の世代間倫理そのものの考え方も将来的に変わりうる可能性を予見し、調整していくこと

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