2014年(平成26年)3月31日をもちまして、領域の活動は終了致しました。

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脱温暖化をめざして
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領域アドバイザー

広島経済大学 経済学部ビジネス情報学科 教授  川村 健一

川村健一 “豊かさを考える ―新しい価値の標榜―”
 物を持つことから“シェア”することによる皆との関係性(つながり)の高まり、語り合うこと、助け合うこと、共に生きる強さを感じることの方が、所有していることの優位性よりも豊かであると考えるようになったのではないでしょうか。やはり、豊かさは自分で参加して創り出しているプロセスで実感できるのであり、人から食べ物を与えられる動物園の檻の中で飼育されている動物のもつ安心感から得られるのではないということに気付き始めてきたのではないだろうか。異なる“風土”で多様な人々が様々な生活が営んできた。その知恵が伝統、知恵として何々人といわれる人格、人種を形成してきた。近年のグローバライゼーションの波の中で均質化されてアイデンティティーを失ったかに思える目を見合わせるだけでお互いが理解できる、同じ風土に生きると感じる、古くから継がれたコミュニティでの生き方が、豊かでサスティナブルな低炭素社会の実現の新たな価値として多様な世代により新しく再生され始めた。脱地球温暖化の社会の実現に向けて、新たな価値を歴史を訪いながら創造してゆくプロセスの延長線上に新領域で実現させてゆきたいものである。


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