[エピゲノム] エピゲノム研究に基づく診断・治療へ向けた新技術の創出(AMEDへ移管)

当該領域における継続課題は、平成27年4月1日をもって国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)へ移管されました

研究総括

山本 雅之(東北大学 大学院 医学系研究科 教授)

副研究総括

牛島 俊和(国立がん研究センター研究所 上席副所長・分野長)

概要

 本研究領域は、細胞のエピゲノム状態を解析し、これと生命現象との関連性を明らかにすることにより、健康状態の維持・向上や疾患の予防・診断・治療法に資する、エピゲノム解析に基づく新原理の発見と医療基盤技術の構築を目指します。

具体的には、がんや慢性疾患(例えば、動脈硬化、糖尿病、神経疾患、自己免疫疾患など)において適切な細胞のエピゲノム解析を行い、病因または病態進行 の要因となるエピゲノム異常を見いだすことで、エピゲノムの変動と維持に関する新原理の発見や画期的な予防・診断・治療法に資する基盤技術の創出を目指す 研究を対象とします。また、幹細胞の分化過程の各段階におけるエピゲノムプロファイルの比較を行うことにより細胞分化のメカニズム解明に挑む研究や、それ を通して組織指向的に細胞を分化誘導するための基盤技術も対象とします。さらに、メチロームやヒストン修飾プロファイルなどのエピゲノムの効率的な解析・ 解読法等の要素技術、エピゲノム制御のための要素技術の開発を目指す研究なども含みます。

本研究領域では、一部の課題において国際ヒトエピゲノムコンソーシアム(International Human Epigenome Consortium, IHEC)との連携を進めます。

 本研究領域は、文部科学省の選定した戦略目標「疾患の予防・診断・治療や再生医療の実現等に向けたエピゲノム比較による疾患解析や幹細胞の分化機構の解明等の基盤技術の創出」のもとに、平成23年度に発足しました。

IHEC日本チームについて

国際ヒトエピゲノムコンソーシアムと連携する3課題(IHEC日本チーム)は、特設サイトで研究成果をはじめ、エピゲノム研究に関する幅広い情報を、研究者から広く一般の方々に向けて発信しています。

領域アドバイザー

久保田 健夫 山梨大学 大学院 医学工学総合研究部 教授
高木 利久 東京大学 大学院 新領域創成科学研究科 教授
高橋 政代 理化学研究所発生・再生科学総合研究センター プロジェクトリーダー
田嶋 正二 大阪大学 蛋白質研究所 教授
千葉 勉 京都大学 大学院 医学研究科 教授
西島 和三 持田製薬(株)医薬開発本部 専任主事
深水 昭吉 筑波大学 生命領域学際研究センター 教授
本橋 ほづみ 東北大学 加齢医学研究所 教授
諸橋 憲一郎 九州大学 大学院 医学研究院 教授
吉田 稔 理化学研究所 吉田化学遺伝研究室 主任研究員

平成23年度採択分

定量的エピゲノム解析法の開発と細胞分化機構の解明

研究代表者(所属)
五十嵐 和彦 (東北大学 大学院 医学系研究科 教授)

精神疾患のエピゲノム病態の解明に向けた新技術創出

研究代表者(所属)
加藤 忠史 ((独)理化学研究所 脳科学総合研究センター チームリーダー)

ヒト消化器上皮細胞の標準エピゲノム解析と解析技術開発 (IHEC)

研究代表者(所属)
金井 弥栄 (国立がん研究センター研究所 分子病理分野 副所長・分野長)

幹細胞における多分化能性維持の分子機構とエピゲノム構造の三次元的解析

研究代表者(所属)
白川 昌宏 (京都大学 大学院 工学研究科 教授)

エピゲノム解析の国際標準化に向けた新技術の創出 (IHEC)

研究代表者(所属)
白髭 克彦 (東京大学 分子細胞生物学研究所 教授)

肝細胞誘導におけるダイレクトリプログラミング機構の解明とその応用

研究代表者(所属)
鈴木 淳史 (九州大学 生体防御医学研究所 教授)

高次エピゲノム機構の作動原理と医学的意義の解明

研究代表者(所属)
中尾 光善 (熊本大学 発生医学研究所 教授)

エピゲノム創薬による広汎性発達障害の克服

研究代表者(所属)
萩原 正敏 (京都大学 大学院 医学研究科 教授)

生活習慣病による進行性腎障害に関わるエピジェネティック異常の解明と診断・治療への応用

研究代表者(所属)
藤田 敏郎 (東京大学 先端科学技術研究センター 特任教授)

平成24年度採択分

エピゲノム変異誘導に対する調整因子・抵抗因子の同定

研究代表者(所属)
金田 篤志 (東京大学 先端科学技術研究センター 特任准教授)

生殖発生にかかわる細胞のエピゲノム解析基盤研究 (IHEC)

研究代表者(所属)
佐々木 裕之 (九州大学 生体防御医学研究所 教授)

ヒストンリジンメチル化制御系に基づく脳機能の理解と治療戦略への展開

研究代表者(所属)
眞貝 洋一 ((独)理化学研究所 基幹研究所 主任研究員)

エピゲノム成立の分子メカニズム解明と制御

研究代表者(所属)
仲野 徹 (大阪大学 大学院 生命機能研究科 教授)

ダウン症に合併するTAMをモデルとしたがんの発症と退縮に関わるエピジェネティクスの解析

研究代表者(所属)
中畑 龍俊 (京都大学 iPS細胞研究所 特定拠点教授)

平成25年度採択分

環境要因によるエピゲノム変化と疾患

研究代表者(所属)

石井 俊輔 (理化学研究所 石井分子遺伝学研究室 上席研究員)

エピジェネティクスによるエンハンサー動態制御メカニズムの解明と細胞機能制御への応用

研究代表者(所属)

古関 明彦 (理化学研究所 統合生命医科学研究センター グループディレクター)

世代継承を担うエピゲノム制御の解明

研究代表者(所属)

松居 靖久 (東北大学 加齢医学研究所 教授)

2型糖尿病・肥満における代謝制御機構とその破綻のエピゲノム解析

研究代表者(所属)

山内 敏正 (東京大学 医学部附属病院 講師)

T細胞のエピジェネティク改変による免疫疾患制御

研究代表者(所属)

吉村 昭彦 (慶應義塾大学 医学部 教授)

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