研究開発テーマ

サブ課題B:「新たな『学び』」と働き方との接続

 サブ課題B では、個人が多様な選択肢の中から自らの将来像を描き、その将来像の実現に向けて、主体的な学びが促進される仕組みの構築と、個人が伸ばした能力を多様な働き方の中で生かすことができる環境整備に取り組むとともに、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)の考え方の社会浸透による、誰もが、自分の望む学び方・働き方を選択するための社会基盤の構築に取り組みます。
 地方は都会に比べ、産業の集約度の課題等から、働き方の多様な選択肢を提示することが困難であり、このことが学生の進路の選択肢の少なさや若者の地方離れにつながっています。一方で、コロナ禍により、テレワークやオンライン会議が受け入れられるようになり、デジタル技術を活用することで、時間や場所にとらわれずに働くことが可能であることが示され、個人の価値観にあわせた多様な「働き方」を実現する環境が少しずつ整い始めています。
 そこで、サブ課題Bでは、こうした潮流を捉えながら、多様な働き方をする社会人やイノベーションを主導できる人材を地域に増やし、その地域の学生にとって多様なロールモデルを身近にすることで、都会と比べて選択肢が少なくなりがちな地方における「働き方」の格差の解消を目指します。同時に、選択肢が多様化しても、性別や地域、障害の有無、個人の特性や周囲の価値観等により、自らが望む学び方・働き方が選択できないことがないよう、D&Iの考え方を社会に浸透させるための実証研究を行います。
 サブ課題Bでは、4つのテーマ(主担当)を採択しています。

サブ課題Bの研究開発テーマと担当

※赤:テーマ担当(主) 青:テーマ担当(副) (略称・敬称略)

サブ課題B(主担当)の採択テーマ

研究開発テーマ名 研究開発責任者名 研究開発概要 リンク
主体性を醸成する生涯学習プラットフォーム構築と「知」の総合化 大島 俊一郎
(高知大学 教育研究部総合科学系黒潮圏科学部門教授)
D&Iの社会を実現するため、効果的な学習コンテンツの開発に取り組むとともに、フィジカル/オンラインの両空間上に、地域コミュニティ・大学・企業の各拠点をつなぐ生涯学習プラットフォームを構築することを通して、多様な主体が相互承認の下に学び触発し合う機会を創出する。
D&I 社会実現のための学び方・働き方に関する実証研究 石井クンツ 昌⼦
(お茶の水女⼦大学 理事・副学長)
「高校生を対象とした進路選択に関する大規模調査」を基にした理工系女性人材育成加速のための施策の提案と、「知・経験のD&I」を進める家事支援方法の開発に取り組み、Society 5.0を指向する学び方・働き方への変革を促す。 https://igi-sip3.cf.ocha.ac.jp/
重度障害者のインタフェース革新による地域教育就労モデルの構築 依田 育士
(国立研究開発法人産業技術総合研究所 人間情報インタラクション研究部門 主任研究員)
各種情報機器(PCや家電等)の通常操作が困難な重度運動機能障害者のために開発したジェスチャインタフェースという技術革新を全国に展開することで、障害者と健常者が共に学び合い、助け合うフラットな社会を実現する。 http://gesture-interface.jp/
共創的実践で社会を変革する博士人材育成プログラム-大学院リーグのプロトタイプと実装- 永井 由佳里
(北陸先端科学技術大学院大学 理事・副学長)
Society 5.0 を実現する駆動力を持つ博士人材を育成するために、実践に強い社会人博士の育成に注力している諸大学を有機的に連携させる「大学院リーグ」のプロトタイプを提案し、新しい博士人材育成システムのモデルの明確化に取り組む。