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このコロキウムシリーズは、SIP革新的構造材料プロジェクト終了後も日本の構造材料の研究が持続的に発展することを目的して行ってきました。すなわち、プロジェクトの各領域における拠点形成とそれらの拠点を中心としたネットワークの構築を目指すとともに、次世代の若手研究者の勉強の場を提供するために企画を行ってきました。
また、先端的な構造材料においては、金属材料・無機材料・有機材料・複合材料がそれぞれの材料の垣根を越えて融合する形、すなわちマルチマテリアル化が進められています。一方、材料系が異なる場合は同じ現象なのに異なる名称が用いられていることや、そもそも分野間において要素技術の技術レベルが異なるという問題もあります。
これらの課題の克服を目指して、異なる分野の研究者間の相互理解を深める一助になることを目指して、様々なトピックスを設定してコロキウムを運営してきました。今期のSIPプロジェクトの終了にあたって、金属、セラミックス、高分子の各材料において研究開発が進められてきたマテリアルズインテグレーション(MI)の成果を概括するとともに、今後の展開について考えたいと思います。
コロキウム=ディスカッションを伴うシンポジウム
材料の種類を問わずに靱性を向上させる方法を整理し、学術的な側面から材料の靱性向上(高靭性化)を最大にするための組織を展望し、実際の材料開発に応用する方法などを議論することを目指します。
このような議論を行うために金属材料、金属間化合物材料、セラミックス材料、高分子材料、複合材料の分野から材料の種類を問わない高靭性化機構を議論することを目的とする。