事業成果

未来を共創する研究開発戦略の立案・提言

科学技術イノベーション創出に向けた先導役2025年度更新

研究開発戦略センター(CRDS:Center for Research and Development Strategy)とは

研究開発戦略センター(CRDS)は、国内外の科学技術イノベーションや関連する社会および政策動向を俯瞰的に調査・分析し、課題の抽出を行い、各種の科学技術イノベーション政策や研究開発戦略に資する情報を提案し、その実現に向け活動している公的シンクタンクである。産学官のステークホルダーとの連携を重視し、積極的に情報収集や意見交換を行っている。

CRDSでは、関係府省や産業界等の多様なステークホルダーとの共創を目指し、国内外の研究開発及び関連政策の動向を俯瞰・分析する「研究開発の俯瞰報告書」、具体的な情報を提案する「戦略プロポーザル」等を、様々な形で発信している。

調査分析結果をまとめた調査報告書

調査分析結果や提案を報告書として発行
(研究開発の俯瞰報告書、戦略プロポーザルなど)

図:ワークショップや講演、コラム、SNS等によるステークホルダーとの対話

ワークショップやセミナー等によるステークホルダーとの対話

「研究開発の俯瞰報告書」の発行

「研究開発の俯瞰報告書」は、材料、環境・エネルギー、ICTとライフサイエンスの分野において、主要な研究開発領域ごとの動向および国際比較をとりまとめ、研究開発の今後の展望や方向性を考察したもの。わが国と主要国の最新政策動向をまとめて発信することで、各種政策や施策の基礎資料(エビデンス)として広く活用されている。

研究開発の重要なトピックを発信

各分野の研究開発に関する政策から、異分野融合・横断の研究テーマとそれを促す研究システムや研究土壌等まで、多岐にわたり調査・分析し提案を行う。それらの提案は、日本の戦略や研究開発プロジェクト等に活用されている。

提案・報告書の内容は、コラムや動画などのわかりやすい形に再構築して公開しているほか、ノーベル賞に関してはフェローがTV・新聞等で解説している。

AI研究の新潮流を俯瞰し日本の勝ち筋を提案

2018年から2020年にかけて発信したAIに関連する戦略プロポーザルを2つの潮流「第4世代AI」「信頼されるAI」として再提示するとともに、日本の勝ち筋となる研究開発戦略を提案した。

冊子
冊子
CRDSの幅広い調査から着目する研究開発の潮流を概観

近年の研究開発トレンドや、重要性の増すイノベーションの方向性を概観して整理。研究開発はどう変わってきているのか、社会の要請の変化とともに、世界はどう変わろうとしているのか。その潮流に対する着眼を示した。

冊子
持続可能な社会の実現に向けた、バイオテクノロジー分野での取り組みを提言

2024年6月、日本の「バイオエコノミー戦略」が発表され、バイオエコノミーへの注目は依然として高い。バイオマスによる化石資源代替は果たして可能なのか。バイオエコノミーが、持続可能な社会実現に貢献するために必要な戦略について解説する。

冊子
技術開発・先端研究成果創出・社会課題解決が作用し合うイノベーションエコシステムの構築を提起

日本は研究力向上を掲げながらも、研究機器の大半を海外からの輸入に頼る状況にある。本書ではこれを問題提起の出発点とし、研究機器・装置開発の諸課題と、そこに必要なイノベーションエコシステムを提起する。2024年版では、近年の機器市場動向の変化と、諸外国における機器開発・整備・共用促進に関する政策動向をアップデートした。

冊子
海外における「総合知」の取り組みを調査

海外のファンディング・プログラムや大学・研究機関における「総合知」の取り組みについて、専門分野を超えた「学際・融合」と多様なステークホルダーとの「共創」を推進する方策やユニークな設計に着目し、13の事例調査を行った結果を報告する。

長期に渡る国の施策に繋がった「元素戦略」の提案

「元素の機能を最大限に発揮することで、夢の新材料を実現する」というビジョンを具体化するために、化学、物理、金属、セラミクス、鉄鋼などの学会、大学、研究所、企業などと連携して、希少元素の減量・代替・循環・規制、元素の新機能探索について2007年に提案した。国の施策にも活用され、日本および世界の産業に貢献することを目的として現在なお展開を続けている。

冊子
日刊工業新聞連載コラム「科学技術の潮流」

科学技術の「地図」を描く糸口となるべく、幅広い分野のホットトピックから政策や海外の動きまで、俯瞰的な視野を重視しながら科学技術動向について分かりやすく解説・話題提供する。

冊子
動画でわかる科学技術の今

CRDSフェローが、報告書の内容をはじめ、各分野における国内外の動向や注目トピックについて動画で解説する。

公式X(旧Twitter)・公式Facebook

報告書の公開、公式ホームページの更新情報、各フェローの活動状況など、CRDSの最新情報を随時発信する。